大阪市中央区南船場に佇む「だし処船場山本」は、嘉永元年創業という170年以上の歴史を持つ昆布の老舗「小倉屋山本」が手掛ける、だしにこだわった和食店です。心斎橋駅から徒歩約3分から5分、大阪メトロ四ツ橋駅からも徒歩約3分から5分と、いずれの駅からもアクセスしやすい場所にありながら、南船場の一角にある「船場裏路地」という隠れ家のような空間に位置しています。
店内は、南船場に残る古民家を再生した趣ある空間。温もりを感じさせる木の質感や和紙、敷瓦など、多様なマテリアルが使われており、落ち着いたモダンな雰囲気が漂います。カウンター席とテーブル席を合わせて全11席というこじんまりとした造りで、カウンター越しに料理人の手仕事を見ながら食事を楽しんだり、テーブル席で大切な人との語らいの時間を過ごしたりと、様々なシーンに対応できます。全席禁煙のため、だしの香りや素材本来の味わいを存分に堪能できます。
「だし処船場山本」の料理の根幹をなすのは、厳選された素材から丁寧に引かれた極上のだしです。北海道道南産の真昆布と鹿児島県枕崎産の本枯節を使用し、それぞれの素材の旨味を最大限に引き出す抽出温度にこだわっています。このだしを活かした料理は、伝統を守りながらも新しい感覚を取り入れた品々が揃います。
ランチタイムには、だしへのこだわりを感じられる御膳メニューが提供されます。日替わり御膳をはじめ、昆布じめとだし巻き卵、とり天とだし巻き卵といった御膳があり、価格帯は900円から1,999円程度です。特に人気なのは、ふっくらと焼き上げられた名物だし巻き卵や、昆布の旨味が染み込んだ鮮魚の昆布締め。これらの御膳には、〆として楽しめるだし茶漬け用のだしが全てのメニューに付いてくるのが大きな特徴です。おひつで提供されるご飯はおかわりも可能で、心ゆくまで美味しいだしとご飯を堪能できます。ただし、ランチタイムは予約を受け付けていないため、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。
ディナータイムは、よりじっくりと料理とお酒を楽しめる時間となります。価格帯は5,000円から6,000円程度が目安ですが、コース料理も用意されており、予算やシーンに合わせて選ぶことができます。一品料理には、昼のメニューでも人気の名物だし巻き卵や昆布締めの他、豚の角煮、とり天、季節野菜の揚げ浸し、牛モモの昆布焼きなど、だしの風味や素材の旨味を活かした品々が豊富に並びます。料理に合わせて、日本酒や焼酎、ワイン、カクテルなど、厳選されたドリンクも充実しています。中でも、だしを使った珍しいドリンクも用意されていることがあります。
座席はカウンター席が5席、テーブル席が6席の計11席で、個室は設けられていません。しかし、8名程度からの貸切にも対応しており、プライベートな会食にも利用できます。また、お子様連れでの利用も歓迎されており、乳児から小学生まで入店可能です。
支払い方法としては、各種クレジットカード(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)や主要なQRコード決済(PayPay、d払い、楽天ペイ)が利用可能です。電子マネーには対応していません。店舗は駐車場を備えていませんが、近隣には複数のコインパーキングがあります。
2021年12月にオープンした比較的新しいお店ですが、老舗昆布店が手掛ける本格的なだし料理は、オープン以来多くの食通たちを惹きつけています。「船場裏路地」という隠れ家的な立地も相まって、落ち着いた雰囲気の中で日本の食文化の真髄である「だし」を味わいたい時にぴったりの一軒と言えるでしょう。公式ホームページやInstagramアカウントも開設しており、最新情報やメニュー、お店の雰囲気を事前に確認することも可能です。なお、大阪・関西万博期間中には、特定の条件を満たすと割引が受けられる特典も予定されています。