かつて大阪市中央区博労町に位置していた「菓子工房yamao ガナッシュ船場店」は、長堀橋駅や堺筋本町駅から徒歩およそ5分、また松屋町駅からも徒歩約7分のアクセスしやすい場所にありました。この店舗は、富田林に本店を構える菓子工房yamaoが手掛けるガナッシュ専門のカフェとして、特別な空間を提供していました。落ち着いた「大人の」雰囲気をコンセプトとし、カフェでありながらギャラリーとしての側面も持っていたことが特徴です。
店内の設計には随所にこだわりが見られ、ガナッシュをイメージしたという独特の照明や、富田林から船場への地図を表現した繊細な切り絵のアートが飾られていました。また、一枚板で作られた桜の木目の美しいテーブルが配されるなど、洗練された空間が演出されていました。カフェスペースには全14席が設けられており、プライベートな空間となる個室はありませんでしたが、ゆったりとした時間を過ごせるよう配慮されていました。
「ガナッシュ船場店」という名の通り、看板商品はガナッシュケーキでした。スクエアガナッシュやカットガナッシュとして提供され、多くのお客様に親しまれていました。ケーキ以外にも、珈琲(ホット・アイス)や紅茶といったカフェメニューも用意されており、特にガナッシュケーキとドリンクをセットにしたお得なメニューも存在しました。カットガナッシュは一つあたり400円台から500円台、箱入りのスクエアガナッシュは1,800円から3,360円程度で販売されていた情報が見られます。ランチタイムの予算としては、多くの情報源で1,000円未満、あるいは1,000円台前半という目安が挙げられていました。
サービス面では、店舗で提供される商品をテイクアウトすることが可能でした。また、菓子工房yamaoグループ共通のポイントカード「yamaoカード」も利用でき、500円のお買い上げごとに1ポイントが貯まり、20ポイントで500円分の金券として使用できるお得なシステムがありました。他の系列店のスタンプカードやポイントを合算することも可能でした。
このように、洗練された空間で専門店のガナッシュケーキを味わえるギャラリーカフェとして運営されていた「菓子工房yamao ガナッシュ船場店」ですが、残念ながら2024年5月15日をもって閉店いたしました。約6年間の営業に幕を下ろしましたが、こだわりのガナッシュや個性的な店内は、訪れた人々の記憶に残る存在でした。