大阪市中央区宗右衛門町に佇む「江戸焼うなぎ 菱富」は、明治中期に創業した歴史あるうなぎ料理店です。多くの飲食店が立ち並ぶ道頓堀・宗右衛門町エリアにおいて、100年以上にわたり伝統の味を守り続けています。大阪では珍しい江戸焼のスタイルを貫いており、創業以来変わらぬ技法でうなぎを提供しています。
アクセスは各線なんば駅から徒歩圏内と非常に便利です。大阪メトロ御堂筋線や千日前線のなんば駅14号出口から徒歩約3分、大阪メトロ御堂筋線なんば駅や近鉄難波線大阪難波駅からは徒歩約5分、近鉄日本橋駅からも徒歩約7分と、複数の駅からアクセス可能です。賑やかな戎橋やグリコの看板からもほど近い場所にありながら、一歩足を踏み入れると落ち着いた雰囲気が漂います。
菱富のうなぎは、国産の新鮮なうなぎを厳選し、関西で主流の腹開きではなく江戸前の背開きでさばくのが特徴です。一度白焼きにした後、しっかりと蒸しを入れ、その後秘伝のタレをつけながら丹念に二度焼きすることで、皮は薄く柔らかく、身はふっくらとろけるような食感に仕上がります。この江戸焼ならではの柔らかさと、100年以上受け継がれてきた深みのある秘伝のタレが織りなす味わいが、多くの食通を魅了しています。タレは甘すぎず、うなぎ本来の旨みを引き立てながら、ご飯にもしっかりと染み込み、一口ごとに至福の時を届けます。
メニューには、看板のうな重をはじめ、うなぎを使った多彩な一品料理が揃います。うな重は、うなぎの量によって並、上、特上があり、価格帯は並が2,420円(税込)前後から、上は3,520円(税込)から、特上は3,996円(税込)から提供されています。また、う巻やうざくといった定番料理に加え、鰻の湯引きである「おとし」や八幡巻、肝焼きなど、酒肴にもぴったりの逸品が並びます。う巻は関西風のだし巻きの中に江戸焼うなぎを入れたもので、東西の良さを組み合わせた人気メニューです。より贅沢にうなぎを堪能したい方には、う巻御膳やうざく御膳、さらにはミニ会席や会席コースも用意されています。価格は変動する可能性があるため、最新の価格は店舗にてご確認ください。
店内は落ち着いた和の空間で、1階にはテーブル席があり、2階にはテーブル席のフロアに加え、少人数から利用できる純和風の個室や広々とした座敷が完備されています。特に2階の一部の席や個室からは、窓の下に流れる道頓堀川や戎橋、グリコの看板を眺めることができ、大阪らしい風情を感じながら食事を楽しむことができます。個室は接待や会合など、特別な日やビジネスシーンでの利用にも適しています。総席数は情報源によって差異がありますが、様々な人数や用途に対応できる席が用意されています。店内は全席禁煙となっており、快適な空間でゆっくりとうなぎを味わうことができます。予約も受け付けており、希望の席を確保するためには事前の予約をおすすめします。
宗右衛門町という歴史ある街で、伝統の江戸焼うなぎと真心を込めたおもてなしを受け継ぐ菱富は、観光やビジネスで大阪を訪れた際、また地元の食通が特別な日に訪れる名店として知られています。ふっくらとしたうなぎと秘伝のタレが織りなす格別の味わいを、趣ある空間で心ゆくまでご堪能ください。