北海道小樽市銭函にある「ZENIBAKO BASE(ゼニバコベース)」は、かつて魅力的なカフェとして営業していました。正式名称の一部として「airstream cafe ZENIBAKO BASE」とも呼ばれていたようです。所在地は北海道小樽市銭函2丁目46番3号で、連絡先として電話番号0134-61-5320が確認されています。
この店舗へのアクセスは、JR函館本線銭函駅の出口から右手に進み、線路沿いを真っ直ぐ歩くと左手に見える場所に位置しており、徒歩でおよそ10分程度でした。海に近い場所に立地しており、銭函海水浴場からも程近い距離でした。札幌中心部からは車を利用した場合、約30分から40分ほどで到着することができ、店舗には13台分の駐車場スペースが用意されていたため、車での来店にも対応していました。
お店の大きな特徴は、アメリカ製のキャンピングトレーラーであるエアストリームを店舗として活用していた点にあります。2台のエアストリームが配置され、一方はキッチン、もう一方はお客様が食事やカフェタイムを過ごす空間として利用されていました。店内はリゾート地のようなおしゃれで落ち着いた雰囲気が漂い、北海道にいることを忘れさせてくれるような特別な空間でした。座席はカウンター席、ソファ席、テーブル席が設けられており、多様なニーズに対応できる総席数26席でした。プライベートな利用に特化した個室はありませんでしたが、開放的なオープンテラス席も完備されており、天気の良い日には潮風を感じながら海を眺めることができました。一部のテラス席ではペット同伴も可能だったようです。店名である「ZENIBAKO BASE」には、サーフィンやスキーなど、銭函エリアで様々なアクティビティを楽しむ人々が集まる「基地」のような場所になりたいという思いが込められていたとされています。
提供されていたメニューはカフェ利用を想定したものが中心で、カフェメニューに加えてワインやカクテルなどのアルコールも提供されていました。特に人気を集めていたのが、お店の名前を冠した「ZENIBAKOサンド」です。これは、自家製のローストポーク、ピクルス、たっぷりのチーズをバゲットに挟んでプレスして作るホットサンドで、注文を受けてから焼き上げるバゲットの香ばしさとカリッとした食感、そして柑橘系のマリネ液に漬け込まれたローストポークのジューシーでありながらもさっぱりとした味わいが特徴でした。厚切りのローストポークはボリューム満点で、ピクルスの酸味が良いアクセントとなり、食べ飽きない工夫がされていました。また、8種類のスパイスを独自にブレンドしたこだわりのスパイスチキンカレーも人気メニューの一つでした。スキレットで提供されるスタイルも特徴的でした。この他にも、タコライスや、ベトナム風サンドイッチのバインミー、チリドッグなどが提供されていた時期もあったようです。ドリンクメニューも豊富で、彩り鮮やかな南国風のソーダや、コーヒー、紅茶など様々な種類が揃っており、ドリンクとフードをセットで注文すると割引が適用されるサービスもあったようです。デザートメニューも用意されており、ワッフルやパフェ、サンデー、さらにはドイツから直輸入された発酵バターを使用したブレッツェルなどが提供されていた時期もありました。過去の情報によると、ZENIBAKOサンドが500円または700円、スパイスチキンカレーが900円、sunsetソーダが400円といった価格で提供されていた時期もあったようです。
座席構成は多様で、エアストリームの内部にはカウンター席やテーブル席、ソファ席があり、また2階部分にもテーブル席や海を望める窓際のカウンター席が設けられていました。これにより、一人での利用から少人数のグループ、カップルまで、様々なシーンに対応できる環境でした。店舗の貸切利用も可能で、26名までの利用に対応しており、それ以上の人数についても相談に応じていたとされています。
現在、一部のグルメ情報サイトでは当店舗の情報が掲載保留となっている状況が見られます。また、一部の情報源からは2023年に閉店したとする情報も確認されており、最新の営業状況については事前にご確認いただくことが推奨されます。かつては、銭函の美しい景色を楽しみながら、個性的な空間でこだわりのフードやドリンクを味わえる、地域に根差した魅力的なカフェでした。