兵庫県神戸市東灘区御影本町に店を構える「鉄板焼き しるし」は、阪神本線の御影駅および石屋川駅からいずれも徒歩およそ4分という、アクセス至便な場所に位置する鉄板焼き店です。駅近くの高架下という、知る人ぞ知る隠れ家のような立地もこの店の特徴と言えるでしょう。
店内へ足を踏み入れると、温かみのある照明と落ち着いた内装が心地よい、どこか懐かしいレトロな雰囲気が迎えてくれます。お席は、料理人が目の前で鮮やかな手さばきを披露する鉄板前のカウンター席が8席と、テーブル席が3席の合わせて11席が用意されています。ライブ感あふれるカウンター席は、まさに特等席。料理が出来上がっていく過程を五感で楽しみながら、特別な時間を過ごすことができます。個室の設備はありませんが、店内を20名以下の少人数で貸切利用することも可能となっており、グループでの食事会や各種宴会など、プライベートな空間で気兼ねなく楽しみたいシーンにも柔軟に対応してくれます。また、店内は全席禁煙となっているため、煙草の臭いを気にせずゆっくりと食事を堪能できます。
提供される料理は、その時期に最も美味しい旬の食材を厳選して使用した本格的な鉄板焼きが中心です。かつてホテルで腕を磨いたという店主が手掛ける料理は、一般的なお好み焼きや焼きそばといった鉄板焼きメニューとは一線を画す、一品ごとに工夫が凝らされた創作性の高いメニューが揃います。ステーキハウスで提供されるような質の高い料理を、洗練された雰囲気の中、お酒と共にアラカルトスタイルで気軽に楽しめるのが「鉄板焼き しるし」の大きな魅力です。肉料理はもちろんのこと、魚介や野菜を巧みに使った鉄板料理はどれも絶品と評判です。
メニューには、新鮮な魚介をシンプルに味わえるお造りや、香ばしく焼き上げた地鶏の肝タタキなど、鉄板焼き以外の魅力的な一品料理も充実しています。鉄板焼きのメニューも多岐にわたり、例えば旬の魚であるメジナを昆布で締めて鉄板で調理したものや、アスパラガスと生ハムにトロトロの目玉焼きとパルメザンチーズを組み合わせたもの、時間をかけてじっくりと焼き上げた筍に香草バターソースを絡めたステーキなど、素材の味を活かした創造性豊かな料理が並びます。中でも、自家製の辛味噌で味わう鶏モモ肉は、その抜群の美味しさにお酒が進むと特に人気の一品です。この店のオリジナリティが光る「鉄板焼き屋のフライ」は、海老や貝柱、鮮魚などお好みの食材を選んで注文でき、食材を焼きつつ鉄板上でパン粉を揚げ焼きにし、最後に焼きあがった食材にかけるという独特な調理法で提供されます。添えられた柴漬け入りの自家製タルタルソースが、この一皿の味をさらに引き立てています。また、鉄板の上で海老やホタテを使いグラタン風に焼き上げるシーフードグラタンも、その調理法と濃厚な味わいが話題となっています。食事の〆には、カリッと焼かれた豚バラ肉をふわふわの卵で包み込んだ名物のとろとろ卵のとんぺい焼きや、魚介や肉の旨味が染み込んだそばめしなどが用意されており、最後まで満足度の高い食事が楽しめるでしょう。
料理の価格設定は比較的良心的で、多くのメニューが居酒屋のような価格帯で提供されています。例えば、メジナ昆布締めは980円、鶏モモ肉と自家製辛味噌は790円、鉄板焼き屋のフライは1210円、名物のとろとろ卵のとんぺい焼きは690円といった価格帯で、本格的な鉄板焼き料理を気軽に味わうことができます。夜の食事でお腹いっぱい楽しんだ場合でも、一人あたりの予算目安は4000円から5999円程度とされています。ドリンクメニューも料理に合わせて厳選された日本酒やワインが豊富に揃えられており、お好みのペアリングを楽しむことができます。さらに、ビールにもこだわりがあり、品質管理を徹底した美味しいビールを提供している神泡認定店でもあります。
カウンター席が少ないこともあり、予約をしないと入店が難しい日もあるほどの人気店ですが、アットホームな雰囲気のため、仕事帰りにふらりと立ち寄ったり、二軒目として利用したりするのにも適しています。専用の駐車場は完備されていませんので、公共交通機関を利用して訪れるのが便利です。美味しい鉄板焼き料理とお酒、そして温かいおもてなしの中で、ゆったりとリラックスした時間を過ごすことができる、地元で愛される隠れ家的な鉄板焼き店です。