大分県大分市古国府に位置していた「蔵座敷 天まで上がれ 古国府店」は、その名の通り明治初期に建てられた蔵を改装した、趣のある和風居酒屋でした。古国府駅から徒歩約8分から10分程度の距離にあり、広瀬橋から豊府小学校へ向かうバイパス沿いに位置し、セブンイレブン大分古国府店の向かい側にその特徴的な外観を構えていました。広々とした駐車場も完備されており、車でのアクセスも便利な店舗として知られていました。
店内は、古民家を思わせる落ち着いた空間が広がり、レトロモダンな雰囲気を醸し出していました。大小さまざまな個室が充実しており、掘りごたつ席やテーブル席の個室が多数用意され、利用シーンに応じたプライベートな空間を提供していました。少人数での利用から、最大70名まで収容可能な広々としたお座敷の大宴会場も備え、家族での会食やお食い初めといった大切な行事、接待、各種宴会など、幅広い用途で利用されていました。全席が半個室のような造りになっており、周囲を気にせずゆったりと食事を楽しむことができたと好評でした。また、車いすでの利用にも配慮した設備も整えられていました。
料理は、大分の豊かな恵みを活かした郷土料理を中心に、新鮮な魚介類や豊後米仕上牛といった大分県産の厳選食材をリーズナブルな価格で提供していました。特に、和の職人が腕をふるう揚げたての天婦羅や、生け簀で管理された旬の鮮魚は看板メニューの一つでした。新鮮な関あじや関さば、旬のふぐなどの活魚は、活き造りとしても提供されており、特別な日の一品として人気を集めていました。
ランチタイムには、お得な御膳メニューが多数用意されており、「とり天とお造り膳」や「松花堂」、「天ぷらとお造り御膳」など、大分の味を存分に楽しめる内容でした。夜には、豊後・米仕上牛ロースのミニ鉄板焼きや、大分しいたけ串、とり天といった単品料理も豊富に揃っていました。飲み放題付きの大皿宴会コースも設定され、宴会の場でも品質と価格を両立したサービスを提供していました。平均予算はランチで1,000円から1,500円程度、ディナーで3,000円から4,000円程度で、利用しやすい価格帯でした。テイクアウトでお弁当の提供も行っており、自宅でのママ会などにも活用されていました。
長年にわたり地域に親しまれてきた「蔵座敷 天まで上がれ 古国府店」ですが、残念ながら2024年1月をもって営業を終了いたしました。約38年間の営業に幕を閉じたものとされています。