大分県大分市豊饒9組に位置していた「炉ばた焼 としね 南大分店」は、2025年4月13日をもって惜しまれながら閉店いたしました。27年間にわたり地域に親しまれ、多くの人々に愛されてきた炉ばた焼きの店舗でした。最寄りの南大分駅からは徒歩で約18分(約1,215m)の距離にあり、大分県立病院の裏手、豊饒バス停のすぐ前に位置していました。高速道路の大分インターからは車で約5分、久大線南大分駅からは車で約3分と、アクセスしやすい立地が特徴の一つでした。
かつて「炉ばた焼 としね 南大分店」は、そのコンセプトとして「食は人に良い」を掲げ、体に良いものをと心がけた、厳選された新鮮な食材へのこだわりを持っていました。特に、自社農園で栽培された野菜や、地元で獲れる新鮮な魚介類をふんだんに使用した料理が自慢でした。創業以来、化学調味料を一切使用せず、継ぎ足しの秘伝のタレと、だしにこだわった自家製のものを提供しており、安心・安全な食への配慮が窺えました。また、全ての料理に「電子水」を使用し、健康な地鶏の卵を用いるなど、食材の安全性にも並々ならぬこだわりを持っていたとされています。
提供されていたメニューは多岐にわたり、炉ばた焼きの店名にふさわしく、海鮮料理から肉料理まで幅広く取り揃えられていました。新鮮な魚介類を用いた刺身の盛り合わせは種類が豊富で、鮮度の良さが評価されていました。地鶏の炭火焼きや唐揚げといった肉料理も人気があり、冬場にはふぐを使った季節の料理も提供されていました。かつては、カツカレーなど洋食の要素を取り入れたメニューも存在し、豚肉を使用した特製カツカレーは自信作として勧められていました。コース料理も充実しており、かつては2時間の飲み放題が付いた9品のコースが提供され、各種宴会にも対応していました。
店舗は広々としており、総席数は150席を誇っていました。座席形態も多様で、利用シーンに合わせて選べる配慮がありました。完全個室は10部屋用意されており、4名様用の部屋が8室、6名様用の部屋が2室ありました。また、座敷席も充実しており、6名様用の座敷が6室、10名様用の座敷が1室、さらに15名様を収容できる宴会場が3室設けられていました。カウンター席も10席あり、お一人様から大人数での利用、家族連れまで、幅広い客層に対応できる空間設計でした。特に、座敷は大人数に対応可能で、子連れの利用客にも温かく対応していたという声が聞かれました。
特別なサービスとして、クレジットカード各種の利用が可能であり、利便性が高かった点も挙げられます。また、合計15台分の駐車場(第一駐車場7台、第二駐車場8台)を完備しており、車での来店にも配慮されていました。最大100名まで収容可能な宴会利用も受け付けており、地域の様々な集まりの場としても活用されていました。店舗を継承した二代目の料理人が、新潟での修行経験を活かし、先代からの味と想いを守り続けていたことでも知られていました。