熊本県熊本市中央区帯山6丁目1-25に位置するこの場所は、かつて「天草産鮮魚と日本酒のお店 おるげんと 帯山店」として親しまれていました。現在この場所は「鉄なべ餃子 くまもと総本店」として営業していますが、以前の「おるげんと 帯山店」は、新鮮な海の幸とこだわりの日本酒を提供する和風居酒屋として多くの人々に愛されていたお店です。
JR豊肥本線東海学園前駅から徒歩約17分、国体道路沿いのヤマダデンキ前バス停「帯山5丁目」からは徒歩わずか1分というアクセスしやすい立地でした。駐車場も完備されており、車での来店も便利でした。駐車場が満車の場合は、スタッフに連絡することで案内を受けられる配慮もされていました。
「おるげんと」という店名は、熊本弁で「私の家」「我が家」を意味し、その名の通り、まるで実家に帰ってきたかのような温かく落ち着いた雰囲気が特徴でした。日本情緒あふれる古民家風の一軒家で、ゆったりとくつろげる空間が提供されていました。だし調味料から手作りにこだわるなど、細部にまで丁寧な仕事が光る熊本を代表する居酒屋の一つとして知られていました。賑やかな雰囲気と接客の良さも、多くの来店客から評価されていました。
提供されるメニューは、店名にもある通り、天草産の鮮魚をはじめとする九州各地の水揚げ港から直送される旬の魚介類が目玉でした。新鮮な海の幸を堪能できる「本日の直送鮮魚刺し」は1,280円で提供され、季節ごとに最も美味しい魚が厳選されていました。また、香ばしさが魚の旨みを引き立てる「名物わら焼き」も人気で、季節の魚(鰆や鰹など)が880円で楽しめました。こだわり抜いた七城米のシャリを使った「おまかせ寿司盛り合わせ」(6貫880円)や「本日の鮮魚にぎり」(2貫300円)も提供され、お寿司も本格的な味わいでした。
熊本ならではの郷土料理も充実しており、特に「馬刺し三点盛り」(2,250円)や「馬にぎり」(5貫1,280円)は、事前の予約が必要なほど人気の高いメニューでした。その他、「阿蘇溶岩焼き」では、馬ヒモ、熊本県産黒毛和牛、あそび豚、国産若鶏など、熊本が誇る上質な肉を溶岩プレートで焼き上げるスタイルも提供されていました。創業当時から変わらない、手間暇かけて作られた看板メニューである「豚角大王」(450円)は、3時間蒸し器にかけて余分な脂を落とし、さらに3時間根野菜と煮込んだとろけるような甘みが特徴でした。他にも、七城豚の焼き餃子、串、チーズ麻婆、ごまだしポテト、焼きしゃぶなど、居酒屋ならではの豊富な一品料理が揃っていました。ドリンクメニューも充実しており、最先端の温度管理システムで提供される「氷点下のスーパードライ」をはじめ、豊富なノンアルコールドリンクも用意されていました。
座席は全90席を備え、1階はすべて個室となっており、2名から20名程度までの人数に対応可能なプライベート空間が確保されていました。2階には座敷席や掘りごたつ席もあり、様々なシーンで利用できる柔軟性がありました。最大35名までの宴会に対応可能で、2階フロアの貸切も平日15名から、週末20名から可能でした。
一般的なサービスに加え、来店客への細やかな配慮も人気の理由でした。スマートフォンから注文できるシステムが導入されており、スムーズなオーダーが可能でした。お子様連れのお客様には、お菓子や椅子、エプロンなどのサービスが用意されており、家族での食事にも配慮されていました。また、携帯電話の充電サービスも提供されており、急なバッテリー切れにも対応できました。
「天草産鮮魚と日本酒のお店 おるげんと 帯山店」は、そのこだわり抜いた料理と心温まるおもてなしで、多くの地元住民や観光客に愛される、熊本を代表する居酒屋として、記憶に深く刻まれています。