熊本市中央区上通町に位置する「すき焼き 加茂川」は、明治14年(1881年)創業という百四十年以上の歴史を誇る老舗のすき焼き専門店です。熊本の「肉文化」発祥の地とも称され、征討将軍有栖川宮の賄い方であった創業者が牛鍋の店を開いたことに端を発すると伝えられています。長年にわたり培われた伝統の味と確かな品質を守り続け、「肉の名門」として食通からも高い評価を得ています。
交通アクセスとしては、熊本市電2系統の通町筋駅から徒歩約1分と、非常に便利な立地にあります。水道町駅からも徒歩約3分、熊本城・市役所前駅からも徒歩約5分圏内と、公共交通機関でのアクセスに優れています。電車通りから上通アーケードに入ってすぐ右手、同仁堂ビルの右隣のビル二階に店舗を構えています。また、車で訪れる場合も、上通商栄提携駐車場など複数の提携駐車場が利用可能で、3,500円以上の飲食で1時間分の割引券が提供されるサービスがあります。
「すき焼き 加茂川」の大きな特徴は、厳選された国産和牛を使用した関西風のすき焼きを堪能できる点です。一般的な関東風すき焼きとは異なり、最初に肉を焼き付け、そこに砂糖と醤油で味付けをしていく調理法が採用されています。この老舗の味を守るため、料理は最初から最後まで経験豊富な仲居が目の前で丁寧に作り上げてくれます。これにより、肉が焼ける音や砂糖と醤油の香ばしい香りなど、五感全てで伝統のすき焼きを味わうことができる特別な体験が提供されます。
メニューは、すき焼きを中心に、厳選された国産和牛や熊本県産のあか牛を使用したコース料理が揃っています。代表的なコースには、前菜、ローストビーフ、肉、野菜、卵、ご飯、味噌汁、香物、デザートが含まれる「有栖川コース」(税込16,500円)、国産特選黒毛和牛を使用した「加茂川コース」(税込12,100円)、熊本のブランド牛であるあか牛を味わえる「あか牛コース」(税込8,800円)などがあります。これらのコースはすき焼きだけでなく、同じく厳選された国産和牛を使ったしゃぶしゃぶとしても選ぶことができ、自家製のぽん酢やごまだれで楽しめます。さらに、熊本名物である「特選馬刺し」を各コースに追加することも可能で、こちらは一人あたり1,800円で提供されます。アラカルトでは「天草大王の唐揚げ」や「馬筋煮込み」なども用意されています。
ランチタイムには、より手軽に楽しめるメニューも用意されています。例えば「天草大王親子丼」や「梅肉ポーク豚角煮ランチ」、「国産黒毛和牛カレーライス」などがあり、老舗の味をリーズナブルに体験できる機会となっています。
座席は全50席を備え、落ち着いた空間が広がっています。テーブル席に加え、多様なニーズに応える個室が充実しているのが魅力です。最大6名まで利用できるテーブル個室から、最大40名まで収容可能な4階の座敷個室まで、幅広い人数に対応できる部屋が揃っており、家族の食事や少人数の会食、接待、会社の宴会など様々なシーンで利用できます。店内はバリアフリーにも配慮されており、車椅子での入店も可能です。また、全席禁煙ですが、喫煙スペースが設けられています。
その他、お客様へのきめ細やかなサービスとして、英語、中国語(簡体字)、韓国語に対応した複数言語メニューが用意されており、国内外からの訪問者にも配慮されています。お子様連れでも安心して利用できるよう、乳児や未就学児、小学生も入店可能で、お子様メニューやベビーカー入店への対応も行われています。2024年12月にはリニューアルオープンを経て、さらに快適で洗練された空間へと生まれ変わり、伝統の味とともに新たな魅力も提供されています。