佐賀県唐津市呼子町の玄界灘を望む地に位置する「お魚処玄海」は、1969年の創業以来、「イカの活き造り発祥の店」として広く知られています。活魚問屋が直接運営しているため、常に鮮度抜群の海の幸を提供しています。店内に入ると、大小合わせて10数個、総容量138トンにも及ぶ陸上生簀が目を引きます。まるで水族館のような空間では、玄界灘から直接引き込まれた新鮮な海水が絶えず循環しており、活きの良い魚たちが泳ぎ回る様子を眺めながら食事を楽しむことができます。
アクセスに関して、JR唐津駅からは車で約25分から30分ほどの距離にあります。九州自動車道の多久インターチェンジからは車で約60分、西九州自動車道の唐津インターチェンジからは約30分で到着します。福岡都市高速の終点からは約40分ほどのドライブです。公共交通機関を利用する場合は、昭和バスの「伊達政宗陣跡」停留所からは徒歩約8分、昭和バスの「呼子」停留所からはタクシーで約6分、または呼子バス発着所から車で約5分の場所に位置しています。店舗には普通車50台から100台、大型バス3台分の広大な駐車場が完備されており、車での訪問にも大変便利です。
料理の核となるのは、その名の通り「イカの活き造り」です。透明感あふれる身は、弾けるような食感と上品な甘みが特徴で、レモンを絞り、わさびと塩でいただくのがおすすめです。活き造りで提供されたイカは、まず身の刺身を堪能した後、残った耳やゲソを刺身、天ぷら、焼き、煮付けの中から好みに合わせて調理してもらうことができ、一度の食事で様々なイカ料理の魅力を味わえるのが醍醐味です。この活き造りを中心とした「いか活き造り膳」は、季節や内容により変動しますが、おおよそ2,800円から3,190円程度で提供されています。
その他のメニューも豊富で、玄界灘や五島列島で獲れた新鮮な魚介をふんだんに使った逸品が揃っています。「魚づくし会席『小潮』」は約3,550円で、旬の魚介を会席形式で存分に楽しめます。気軽に楽しめる「いか丼」は約1,080円、「うに丼」は約2,100円といった丼物も人気です。その他、新鮮なアワビの刺身やバター焼き(各約2,100円)、サザエの刺身(約850円)や壺焼き(約630円)など、磯の香りが豊かな海の幸を堪能できます。お子様向けには、刺身やイカグラタン、エビフライ、おむすびなどがセットになったお子様メニューも約1,000円で用意されており、家族連れにも優しい配慮がされています。飲み物も、生ビールや冷酒、焼酎、酎ハイ、ソフトドリンクなど、幅広い選択肢が用意されています。
店内は総席数230席と広々としており、多様な利用シーンに対応可能です。家族や友人との食事に適した和室の個室が複数用意されており、プライベートな空間でゆったりと食事を楽しめます。また、大人数での宴会や団体客に対応できる大広間も完備されています。多くの席からは呼子湾の美しい景色を眺めることができ、食事とともに絶景も楽しめると評判です。座敷席も設けられており、くつろいだ雰囲気で過ごすことができます。
特別なサービスとして、大型バスも停車可能な広大な駐車場があることに加え、送迎バスの利用も相談できる場合があります。特に週末や観光シーズンには大変混み合い、予約なしで訪れると3時間もの待ち時間が発生することもあるため、事前の電話またはインターネットでの予約が強く推奨されます。支払いは、主要なクレジットカード(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)やPayPayなどのQRコード決済にも対応しており、利便性も高いです。長年にわたり地元の人々や観光客に愛され続ける「お魚処玄海」は、呼子の新鮮な海の幸を心ゆくまで味わいたい方に最適な場所です。