福岡県北九州市八幡西区則松6丁目5-12に位置していた「担々麺 酒処 鉄人」は、多くのお客様に愛されていましたが、残念ながら現在は閉店しています。かつてこの場所で営業していた際には、担々麺を主軸に据えながらも、夜には多彩な居酒屋メニューも楽しめるユニークなコンセプトで地域に親しまれていました。
JR鹿児島本線折尾駅からは徒歩約18分(約1.4km)とやや距離がありましたが、JR筑豊本線東水巻駅からは徒歩約24分(約1.9km)、筑豊電気鉄道今池駅からも徒歩約28分(約2.2km)と、複数の公共交通機関からのアクセスが可能でした。店舗の隣には3台分の駐車場が完備されており、車での来店にも配慮された環境が整っていました。金山川沿いの上津役本城線から少し入った場所にあり、隠れ家のような雰囲気も持ち合わせていました。
店の特徴としては、昼の時間帯は担々麺の専門店として営業し、夜になると「酒処」の名の通り、担々麺はもちろんのこと、お酒と共に楽しめる豊富な一品料理を提供する居酒屋へと姿を変えていました。その担々麺は、中太の縮れ麺を使用し、ほどよいコシと弾力が特徴でした。少しとろみのある濃厚な旨みのスープは、胡麻の香りが豊かで、ピリッとした辛さが食欲をそそるメイン料理として人気を博していました。辛さは普通、中辛、激辛、超激辛の4段階から選ぶことができ、好みに合わせて調整が可能でした。さらに、煮卵担々麺、ネギ入り担々麺、カルボナーラ担々麺、汁なし担々麺といった様々なバリエーションも提供され、訪れるたびに異なる味を楽しめると評判でした。特にカルボナーラ担々麺は、クリーミーなチーズの風味と担々麺特有の胡麻の味わいが絶妙に融合した、独創的な一杯として注目されていました。
メニューの価格帯は、担々麺が650円から(税抜、平成31年1月1日時点)提供されており、リーズナブルに本格的な味が楽しめました。トッピングにはチーズ、肉味噌、煮卵などがあり、それぞれ100円から200円で追加可能でした。ランチタイムには、担々麺に水餃子とご飯が付くA定食(900円)、水餃子が付くB定食(850円)、カレーが付くC定食(1,000円)といったお得なセットメニューも用意されていました。また、スタミナ丼や島唐辛子水餃子といったサイドメニューも充実しており、様々なニーズに応えていました。夜の一品料理は290円からと手頃な価格設定で、本日のお刺身、唐揚げ、フライドポテト、一口とんかつ、鶏皮餃子、春巻、水餃子、テキ屋のハンバーグ、マグロ酒姿、チャンジャなど、幅広いジャンルの料理が並んでいました。時期によってはローストビーフ丼や親子丼といった限定メニューも登場し、訪れる人々を飽きさせない工夫が凝らされていました。
店内には合計14席が設けられており、そのうち10席がカウンター席、1卓が小上がりの座敷席となっていました。一人でも気軽に立ち寄れるカウンター席と、少人数でゆったりと過ごせる小上がり席があり、様々なシーンで利用できました。個室の用意は通常ありませんでしたが、アットホームな空間で食事を楽しむことができました。
特別なサービスとしては、期間限定で1時間1,000円の飲み放題プランを提供しており、生ビール、ノンアルコールビール、焼酎、酎ハイ、日本酒、ハイボール、ワイン、梅酒、カクテルなど、豊富なドリンクが飲み放題の対象となっていました。担々麺の辛さや量、トッピングを自由に選べるカスタマイズ性の高さも、お客様にとって魅力的なサービスの一つでした。
営業時間は、ランチが午前11時から午後2時半(または2時15分)まで、ディナーが午後6時から午後11時(または特定の曜日は午後10時)まで営業していました。定休日は月曜日でした。
「担々麺 酒処 鉄人」は、その独創的な担々麺と、夜の居酒屋としての顔を持つ二面性で、地域の人々に愛され、賑わいを見せていたお店でした。