福岡県田川郡川崎町川崎1069-18に位置する「向山食堂」は、JR日田彦山線豊前川崎駅から徒歩約8分(約600m~690m)の場所にあります。地元の人々に長く愛され続けるこの食堂は、明治30年創業と伝わり、150年以上の歴史を持つ老舗です。川崎町のキャラクター「小梅ちゃん」のモデルとなった民謡歌手、赤坂小梅さんのご実家としても知られています。テレビ番組や地元フリーペーパーなどでも紹介され、地域に根ざした人気食堂として親しまれています。
2025年3月にはリニューアルオープンしており、外観は新しくなっていますが、昔ながらのメニュー表など、これまでの歴史を感じさせる面影も大切に残されています。店内は広々とした空間で、まるでカフェのような落ち着いた雰囲気が広がっています。座席はカウンター席が7席、テーブル席が6席、お座敷が2席の合計34席が設けられており、一人での食事からグループでの利用まで、様々なシーンに対応可能です。女性一人でも気軽に利用しやすい環境が整っています。駐車場も店前に6台分が用意されています。
「向山食堂」の営業時間は月曜日から土曜日の10:00から20:00までで、日曜日と祝日が定休日です。通し営業のため、ランチタイムを逃しても遅めの食事を取ることができます。ランチの平均予算は1,000円以内、ディナーも1,000円から1,999円程度と、リーズナブルな価格設定で日常使いしやすいのが魅力です。支払いにはPayPayなどのQRコード決済も利用可能です。
メニューは長年親しまれてきた定番のうどんやラーメンなどの麺類、丼もの、カレーなど多岐にわたります。特に人気なのはちゃんぽんと親子丼です。ちゃんぽんはシャキシャキの野菜ともっちりとした麺の組み合わせが好評で、B定食(ご飯、唐揚げ3個、漬物付き)と合わせて注文する利用者も多く、お得感があるとの声も聞かれます。唐揚げは揚げたて熱々でジューシー、筑豊の味として評判です。また、昔ながらの懐かしい味わいのうどんは、ごぼう天などのトッピングも選べます。
6代目店主の代から、本格的な中華料理メニューも加わりました。店主は四川料理店での修行経験や中国への留学経験もあり、本格的な味わいが楽しめます。特におすすめされているのはエビチリ定食で、溶き卵が入ったチリソースは本格的な辛さと旨味が凝縮されており、プリプリの海老がたっぷり入っています。黒酢酢豚定食も黒酢餡の美味しさが評価されています。食堂で提供されるご飯は自家製産米を使用しており、ふっくらと甘みのある粒立ちの良いご飯で、エビチリなどのソースとも相性が抜群です。副菜として添えられるいんげんの胡麻和えやきんぴらごぼう、お味噌汁は、家庭的な温かい味わいが特徴で、ほっとする食事を提供しています。
かつては宴会や仕出し、結婚式まで請け負っていたという向山食堂は、その長い歴史の中で地域の人々の胃袋を満たし続けてきました。伝統的な味を守りつつ、新しいメニューも積極的に取り入れることで、幅広い世代の客層に支持されています。近隣住民だけでなく、遠方からの利用者も増えることが期待される、地域に欠かせない食堂です。