福岡市の中心部、薬院エリアに位置する「アートカフェ&バー ぱんだっこ」は、アートとパンダをテーマにした個性的なカフェバーとして、訪れる人々に癒やしと新たな発見の機会を提供している。元々は天神で「アートカフェぱんだっこ」として営業していたが、移転を経て現在の薬院で新たなスタートを切った。最寄り駅である福岡市営地下鉄七隈線の薬院大通駅からは徒歩約5分というアクセスしやすい立地も魅力の一つである。
このカフェの最大のコンセプトは「カフェを通じて気軽にアートに触れられる空間」。自身もイラストレーターとして活動する店主が、まだ世に知られていない若手作家や新人作家を応援したいという想いから、店内には作品を展示・販売できるレンタルボックススペースが設けられている。イラスト、アクセサリー、ハンドメイド雑貨など、約30名にのぼる作家たちの個性豊かな作品が所狭しと並び、気に入ったものはその場で購入することも可能だ。店内は至る所にパンダのぬいぐるみやイラストが飾られており、パンダ好きにはたまらない空間が広がっている。こぢんまりとしながらも温かみのある雰囲気で、まるで秘密基地に迷い込んだかのようなワクワク感を味わえる。
提供されるメニューは、無添加や手作りにこだわった心温まるものばかり。特に、店名にもなっているパンダをモチーフにした可愛らしいメニューが人気を集めている。注文を受けてから焼き上げるパンダの形をした「ぱんだメロンパン」は、外はカリッとしたクッキー生地で、中からバターがじゅわっと染み出すこだわりの一品。そのほか、低温でじっくりと焼き上げた真っ白なチーズケーキや、小麦粉不使用の濃厚なガトーショコラなど、手作りのオリジナルスイーツが充実している。食事メニューとして日替わりのごはんも用意されており、ランチタイムの利用にも最適だ。
この店の魅力は飲食や作品鑑賞だけに留まらない。特別なサービスとして、作家本人から直接指導を受けられるワークショップが定期的に開催されている。過去には様々なジャンルのハンドメイド体験が行われ、ものづくりが初めての人でも気軽に参加できると好評を博している。さらに、年に数回「超アートフェス」と名付けられた大規模な展示即売イベントを主催。総勢50名もの作家が集うこのイベントは、作り手と買い手が直接交流できる貴重な場となっており、毎回多くの来場者で賑わいを見せる。
アート作品の鑑賞、クリエイターとの交流、そして美味しい食事とスイーツ。アートカフェ&バー ぱんだっこは、一杯のコーヒーから無数のインスピレーションが広がるクリエイティブな空間であり、福岡のカルチャーシーンに新たな彩りを添えるユニークな一軒として、多くのファンを魅了し続けている。