福岡県大牟田市船津町、国道208号線沿いに店舗を構えていた「麺屋二極」は、濃厚な泡系豚骨ラーメンで知られたラーメン店でした。大牟田出身の店主が手がける一杯は、国産の豚の頭骨、背骨、拳骨を丁寧に下処理し、長時間煮込むことで旨味を凝縮させたこだわりのスープが特徴でした。熟成させたスープと若いフレッシュなスープを独自の黄金比でブレンドし、見た目にもクリーミーな泡が浮かぶ、まろやかでありながら豚骨の力強い風味を感じさせる一杯を提供していました。この濃厚なスープに合わせていたのは、加水率の高い多加水麺でした。
主力メニューであった「二極ラーメン」をはじめ、「煮玉子ラーメン」や「チャーシューメン」、「ワンタンメン」などが提供されており、脂身の少ない上質な肩ロースを使用したチャーシューも評価されていました。サイドメニューには、ラーメンとの相性も良い「半チャーハン」や餃子などがあり、セットで注文する利用者も多く見られました。店内はカウンター席が中心のレイアウトで、入り口すぐの券売機で食券を購入するスタイルが取られていました。店舗前には十数台分の駐車スペースが確保されており、幹線道路沿いということもあり、車でのアクセスも便利な立地でした。
元々は2019年に糟屋郡粕屋町で創業し、その後大牟田市内での営業を経て、2021年3月31日に船津町の場所へ本店として移転拡大オープンしました。一人客から家族連れまで幅広い層が訪れ、週末には県外からも客が足を運ぶほどの人気を集めていましたが、運営会社の事業転換などの理由により、2023年7月9日をもって閉店しています。そのため、現在この場所での営業は行われていません。