福岡県の霊峰として知られる英彦山の山間、田川郡添田町を走る国道500号線沿いに店を構える「英彦岳食堂」。 1998年の創業以来、登山やドライブでこの地を訪れる多くの人々の胃袋を満たしてきた、風情ある一軒家の食堂です。 周囲は豊かな自然に囲まれており、都会の喧騒から離れて静かな時間を過ごせます。最寄り駅はJR日田彦山線の彦山駅ですが、距離があるため自動車でのアクセスが主となります。 店舗には専用駐車場が完備されているため、車での訪問も安心です。
この店の最大のこだわりであり、多くのファンを魅了し続けるのが、看板メニューの「親鶏の炭火焼」です。 若鶏に比べて長い期間、健康的にのびのびと育てられた親鶏は、引き締まった筋肉と弾力のある肉質が特徴。 その肉を塊のまま、骨付きで豪快に炭火で焼き上げます。味付けは、店主が何十種類もの塩や胡椒を試してたどり着いたという、オリジナルのブレンド調味料のみというシンプルさ。 炭の状態は気温や湿度によって常に変化するため、その日のコンディションを見極めながら炭との距離を調整し、絶妙な火入れで調理されます。 こうして焼き上げられた炭火焼は、表面の皮はパリッと香ばしく、中の肉は噛むほどに旨味が溢れ出す、力強い味わいが楽しめます。そのままでももちろん、添えられた柚子胡椒をつけると、爽やかな風味が加わりまた違った味わいになります。
食事メニューの看板は、この炭火焼をメインにした「親鶏の炭火焼定食」で、価格は1,500円(税込)です。 定食には、メインの炭火焼のほかに、ご飯、味噌汁、そして日替わりの小鉢が数品付き、ボリュームも満点です。 この定食を確実に味わうためには、来店する週の木曜日までの事前予約が推奨されています。 また、郷土料理である「だご汁」も人気メニューの一つで、単品では550円(税込)、定食では1,200円(税込)で提供されています。 その他にも、「牛すじカレー」(1,000円・税込)といった単品メニューも用意されています。 看板の「親鶏の炭火焼」は単品(600円・税込)でも注文できるほか、テイクアウト用の真空パック(750円・税込)も販売されており、家庭でもその味を楽しむことができます。
店内は、木の温もりを感じる田舎風の落ち着いた雰囲気で、テーブル席と座敷が用意されています。 そのため、一人での利用はもちろん、家族連れやグループでもゆったりと食事を楽しむことが可能です。営業は土曜日、日曜日、祝日のみで、時間は11時から17時までですが、商品はなくなり次第終了となります。 支払いは現金のほか、各種クレジットカード、電子マネー、QRコード決済にも対応しており便利です。
英彦山の自然に抱かれながら、こだわり抜いた鶏料理を味わうことができる「英彦岳食堂」。先代から受け継がれた確かな技と温かいもてなしで、訪れる人々を魅了し続ける名店です。