福岡市博多区堅粕に店を構える「せかにのおにぎり」は、JR博多駅から徒歩約10分、福岡市地下鉄祇園駅から徒歩約8分の場所に位置するおにぎり専門店です。2022年5月1日にオープンして以来、そのユニークな店名とコンセプトで多くのメディアに取り上げられ、地元住民や遠方からの訪問者で賑わいを見せています。
店名の「せかに」は「世界で2番目に美味しい」を意味しており、「世界で一番美味しいのはお母さんが握ってくれたおにぎり。当店は、その次に思い出してもらえるような味を目指したい」という店主の温かい想いが込められています。このコンセプトは、「世界中のお母さんを応援する」というテーマにも繋がっています。昭和レトロな雰囲気漂う外観と、心温まるコンセプトが、訪れる人々の心を惹きつけてやみません。
店内にはカウンター席が2席設けられており、イートインが可能です。もちろん、テイクアウトにも対応しており、事前に電話で予約することもできます。持ち帰りと店内飲食では、お米の食感が最も良くなるようにと、握り方や海苔の巻き方を変えるという細やかな配慮がなされています。
メニューの豊富さがこの店の大きな特徴の一つです。定番の具材だけで28種類以上が壁にずらりと並び、さらにそれらを自由に組み合わせることもできるため、そのバリエーションは無限大とも言えます。人気ナンバーワンの「卵黄醤油漬け」(200円)をはじめ、「サケ明太」(250円)や「卵黄塩辛納豆」(300円)といった独創的な組み合わせから、「辛子高菜」(150円)、「しばたくあん」(150円)といった定番まで、幅広いニーズに応えています。おすすめの組み合わせ例も提示されているため、初めて訪れる人でも選びやすい工夫がされています。
おにぎりに使われる食材へのこだわりも深く、お米は九州産の「にこまる」を使用。空気をたっぷりと含ませてふんわりと握られたご飯は、口の中でほろりとほどける絶妙な食感です。塩は瀬戸内のあらじお、海苔は有明海産と、一つひとつの素材を厳選しています。注文を受けてから一つずつ丁寧に握られるため、いつでも出来立てを味わうことができます。出来立てのパリッとした海苔の食感を楽しむのはもちろん、少し時間を置いて、海苔がしっとりと馴染んだ頃合いに食べるのもまた一興とされています。
営業時間は11時から17時まで(または18時までの情報もあり、要確認)、売り切れ次第終了となります。定休日は火曜日ですが、不定休の場合もあるため、訪問前には公式インスタグラム(@seka2onigiri)で最新の情報を確認することをおすすめします。支払い方法は現金のみで、クレジットカードや電子マネーは利用できません。駐車場も完備されています。温かい接客も評判で、おにぎりの美味しさだけでなく、店主の人柄に惹かれて再訪する客も少なくありません。
また、堅粕の店舗とは別に、2024年9月からは福岡市博多区上呉服町の「珈琲と麦酒」の2階を間借りし、「せかにのおにぎり酒場」として夜の営業も開始するなど、新たな展開も見せています。