福岡市早良区西新に位置する「台湾餃子 楊喜」は、地下鉄西新駅から徒歩およそ4〜5分、西新中西商店街に暖簾を構える人気の台湾料理店です。西鉄バスの「修猷館前」バス停からは徒歩2分、「脇山口」バス停からは徒歩3分と、公共交通機関でのアクセスも良好な立地です。専用の駐車場は設けられていませんが、周辺には複数のコインパーキングがあるため、車での訪問も可能です。
2021年10月にオープンして以来、瞬く間に地域内外の食通を魅了してきた「台湾餃子 楊喜」は、台湾出身の料理長である楊慶峰氏が腕を振るう本格的ながらも日本人の口に合うよう繊細にアレンジされた料理が特徴です。楊料理長は台湾で約10年間料理の腕を磨き、来日後も約20年間、北九州や福岡の中華料理店で経験を積んだベテランシェフです。店舗は、すき焼きやしゃぶしゃぶの老舗「西新初喜」の系列店であり、店名の「楊喜」は楊料理長の名前と「初喜」の一文字から取られています。この背景から、良質な肉や糸島産の新鮮な野菜など、素材へのこだわりも強く、安心して料理を堪能できる点も魅力の一つです。
店内へと足を踏み入れると、そこはまるで台湾の夜市に迷い込んだかのような非日常的な空間が広がります。頭上を彩る色とりどりの提灯は、多くが台湾の伝統的な「台湾花布」を用いたオリジナルのもので、妖艶でフォトジェニックな雰囲気を醸し出しています。赤を基調としたテーブルやネオンサインが、レトロさとポップさを融合させ、独特のおしゃれさを演出。特に2階席は、吹き抜けから1階を見下ろすことができ、ランタンが視界いっぱいに広がる特等席として人気を集めています。総席数は40席で、主にテーブル席が用意されており、友人や家族との食事、少人数での飲み会など、様々なシーンで利用しやすい空間です。連日多くの客で賑わう人気店のため、特に平日の夜や週末は事前の予約が推奨されています。
「台湾餃子 楊喜」の看板メニューは、その名の通り「楊喜 棒餃子」です。細長い棒状の台湾スタイルで提供されるこの焼き餃子は、パリッとした香ばしい焼き目ともちもちとした皮の絶妙な食感が特徴です。国産豚肉とキャベツ、ニラ、エシャロットなどの野菜がたっぷり詰まった餡は、ジューシーでありながらもニンニク控えめで、そのまま食べても十分な旨味が感じられます。また、オイスターを加えることで餡の味わいに深いコクが生まれています。価格は5個で308円、10個で605円と非常にリーズナブルに本場の味が楽しめます。
もう一つの名物である「楊喜 焼売」は、楊料理長のおばあ様から受け継いだ秘伝のレシピで作られる逸品です。1個99円という手頃な価格ながら、ずっしりとした重みがあり、国産豚肉のジューシーな餡にクワイのシャキシャキとした食感がアクセントになっています。その他のメニューも豊富に揃っており、スタッフの賄いから人気が出たという新鮮なトマトとふわとろ卵の相性が抜群の「こぼれトマ玉」(759円)、どこか懐かしさを感じる「みんな大好きルーロー飯」(429円)は、子供から大人まで幅広い世代に愛されています。他にも、ぷりぷりとした食感の「海老のチリソース煮」(759円)、深いコクと旨味が凝縮された「深いコクと旨味ある麻婆豆腐」(759円)、甘辛い味がとろけるような「自家製!極旨角煮」(858円)など、定番から創作まで多岐にわたる台湾料理が楽しめます。「中華そば」(495円)は辛さを1辛から無限辛まで選べるため、辛いもの好きには特に嬉しいメニューです。点心では、もちもちとした食感の「もちもち水餃子」(5個429円)、ぷりぷりのエビの旨味が詰まった「ぷりぷりエビ蒸し餃子」(3個539円)、熱々の肉汁があふれる「肉汁あふれる小籠包」(3個539円)なども提供されています。デザートには、「マンゴーシャーベット」(165円)、「とろとろ杏仁豆腐」(209円)、香ばしい香りの「揚げたてもっちりゴマ団子」(2個209円)といった食後にぴったりの甘味も充実しています。
「台湾餃子 楊喜」を訪れた際にぜひ試したいのが、卓上に用意されている自家製の「食べるラー油」です。豆豉ととろみのある台湾醤油がベースとなっており、他の料理に加えることでさらに深みのある味わいを生み出すと評判です。その人気ぶりから、持ち帰り用の販売も計画されているほどです。ディナーの予算は一人あたり2,000円から4,000円程度と、本格的な台湾料理を気軽に楽しめる価格帯も魅力の一つです。テイクアウトも可能なので、自宅で本格的な台湾の味を楽しむこともできます。クレジットカード(VISA、Master、Amex、Diners、JCB、銀聯、Discover)やPayPayなどのQRコード決済にも対応しており、利便性も高いお店です。