福岡市中央区西公園にひっそりと佇む「餃子居酒屋 紫おん」は、その名の通り、こだわりの手作り餃子と心温まる居酒屋料理が楽しめる隠れた名店として知られています。福岡市営地下鉄空港線の大濠公園駅からは徒歩7分から11分ほどの距離に位置し、また唐人町駅からも徒歩10分から15分ほどでアクセスできる、西公園の大鳥居の脇に暖簾を出す隠れ家のような立地です。小さなお店でありながら、その料理の味は逸品と評され、食材にも並々ならぬこだわりが見られます。
店内へと足を踏み入れると、外観の落ち着いた雰囲気とは一転、壁一面に飾られた人気アーティストのポスターやライブ映像が流れるなど、店主のパートナーのB’zに対する熱烈な“推し活”の空間が広がっています。このユニークな内装は、B’zファンにとってはたまらない空間であり、ライブが福岡で開催される際には遠征組のファン同士の交流の場となることもあり、訪れる客層に一層の個性を加えています。アットホームな雰囲気の中で、気さくな大将が温かく迎え入れてくれるため、初めて訪れる人でもすぐに馴染めるでしょう。
「紫おん」の最大の魅力は、30年以上のキャリアを持つ生粋の餃子職人である店主が手掛ける絶品の創作餃子です。中洲の餃子専門店の創始者である叔父から受け継いだ伝統の味を守りながらも、新たな試みを凝らした約10種類の餃子を提供しています。特製の餡をひとつずつ丁寧に包み込んだ自家製餃子は、老若男女問わず誰もが気軽に「餃子とビール」を楽しめるよう工夫されています。例えば、博多餃子伝統の愛らしい一口サイズの「しそ餃子」は、カリッとした皮の中から溢れ出す豊かな甘みとしその風味が特徴で、大量の淡路島産玉ねぎ、鹿児島産豚ミンチ、ニラを混ぜた餡の仕込みに7時間もの手間をかけるという、職人のこだわりが詰まった逸品です。また、タルタルソースで味わう「海老餃子」は、刻んだ海老を餡に混ぜるのではなく、海老を餃子の皮で包んで揚げたユニークな調理法が楽しめます。翌日の匂いを気にせずに楽しめるよう、基本的にはニンニクを使用していませんが、希望に応じて餡に追加することも可能です。これらの餃子はお持ち帰りも可能ですので、自宅で本格的な味を堪能することもできます。
餃子以外にも、素材の旨みを活かした肉料理も充実しており、「牛・紫おんステーキ(1,900円)」や「タンステーキ(1,500円)」、「レバーステーキ(1,000円)」といったボリューム満点のメニューが人気を集めています。「ホルモン鉄板(1,200円)」は特に常連客からも支持される逸品です。その他にも「レバー入り玉子とじ(850円)」などの一品料理、チヂミ(850円)、ミートコロッケ(550円)なども用意されています。さらに、本格的な中華の技法で丁寧に作られた「中華粥」も提供されており、「アワビ(1,300円)」「カニ(1,100円)」「海鮮(1,100円)」「カキ(1,100円)」「貝柱(1,100円)」「鶏(1,000円)」「海苔(1,000円)」など豊富な種類から選ぶことができます。〆には「焼き飯(800円)」や「鶏がら麺(800円)」も楽しめます。食事の予算としては、ディナーで一人あたり3,000円から3,999円程度が目安となるでしょう。
店内の座席は、調理の様子を間近で見られるカウンター席が6席、ゆったりと過ごせるテーブル席が14席の合わせて20席が用意されています。個室の用意はありませんが、カウンター席では料理工程のシズル感を味わいながら、大将との会話を楽しむこともできます。アットホームな雰囲気の中で、職人技が光る料理とお酒を心ゆくまで堪能できるでしょう。支払いにはAmerican Expressのクレジットカードが利用可能です。3名以上で要予約となる大将のおまかせコースは4,000円から提供されており、宴会など様々なシーンで利用できる一軒です。