福岡県福岡市中央区春吉2-6-8に位置していた「海鮮居酒屋 はる好し庭」は、かつて新鮮な海の幸を堪能できる人気の居酒屋として多くの人々に親しまれていましたが、残念ながら2025年2月28日をもって営業を終了いたしました。
この店舗は、福岡市営地下鉄七隈線の渡辺通駅から徒歩約6分、天神南駅から徒歩約7分、櫛田神社前駅からは徒歩約8分と、複数の駅からのアクセスが良好な立地でした。また、西鉄天神大牟田線の西鉄福岡駅からも徒歩約8分、博多ふ頭方面へ向かうバスを利用すれば春吉バス停から徒歩約5分圏内と、公共交通機関での来店にも便利な場所として知られていました。
「はる好し庭」は、一軒家のような佇まいが特徴で、入り口には風情ある庭園が配され、落ち着いた和の空間を演出していました。店内へと足を踏み入れると、目を引く大きな生簀があり、その日一番の旬の鮮魚が並ぶカウンター席では、職人が目の前で腕を振るう炉端料理の様子を目で見て楽しむことができました。
座席は非常に充実しており、多様なシーンに対応可能な個室が多数完備されていました。2名から利用できる掘りごたつ個室から、10名以上、最大60名まで収容可能な大規模な宴会に対応できる掘りごたつ個室、座敷個室まで、プライベートな空間でゆったりと食事を楽しめる環境が整っていました。特に庭園を間近に臨む完全個室は、接待や記念日など、特別な日の利用に適していました。また、ロールカーテンで仕切られた半個室も用意されており、シーンに合わせて柔軟な選択が可能でした。店内は落ち着いた雰囲気でありながら席間が広く、車椅子での入店も可能で、お子様連れの利用にも配慮し、お子様用椅子や食器、離乳食の持ち込みも可能でした。テラス席も備えられており、都会の喧騒を忘れ、季節の移ろいを感じながら食事を楽しむこともできました。
提供される料理は、店名にふさわしく、全国各地から厳選された旬の海鮮をふんだんに使った逸品が中心でした。特に新鮮な活イカの活き造りは、コリコリとした食感と甘みが特徴で、天ぷらへの後造りも楽しめると人気を博していました。その日の仕入れによって変わる旬魚の刺身盛り合わせも店の看板メニューであり、厚切りの刺身は鮮度の高さが際立っていました。博多名物の胡麻サバや、時期によっては真鯛の姿造りやシマアジの姿造りなども提供され、魚介の魅力を存分に堪能できる場所でした。鍋料理も充実しており、炊き餃子鍋、水炊き鍋、もつ鍋、高級魚のふぐを味わえるふぐ鍋など、様々な種類が用意され、幅広い客層に好評でした。コース料理は3,800円から用意され、飲み放題付きのプランも5,300円からと、用途や予算に合わせて選べる選択肢が豊富でした。例えば、「選べる料理6,000円コース」では刺身5種と選べる逸品5種、さらに「ふぐ刺しとふぐ鍋コース8,200円」ではとらふぐの刺し身や鍋、握り寿司など、贅沢な内容のコースが提供されていました。海鮮料理以外にも、和風ヘルシーサラダ、海老とアボカドのマヨネーズ和え、胡麻カンパチ、チキン南蛮、牛サガリの網焼き、鶏の唐揚げなど、幅広いジャンルの一品料理が揃っていました。かつてはランチ営業も行っており、刺身と天ぷら定食など、手頃な価格で質の高い和食ランチを楽しむこともできました。
ディナーの予算は一人あたり4,000円から4,999円程度が目安とされていましたが、コース内容や利用状況によってはそれ以上となる場合もありました。PayPayなどのQRコード決済にも対応しており、利便性も兼ね備えていました。
「海鮮居酒屋 はる好し庭」は、上質な和の空間で新鮮な海の幸と質の高い料理を味わえる場所として、地元福岡の人々はもちろん、観光客やビジネスでの接待など、幅広い層から高い評価を得ていましたが、残念ながらその歴史に幕を閉じました。