愛媛県松山市北藤原町に位置する「居魚屋 網元」は、伊予鉄道土橋駅から徒歩約2分、松山市駅から徒歩約5分から7分ほどの場所にあり、松山市街の中心部からもアクセスしやすい立地です。北藤原交差点から今治街道を宇和島方面へ進み、線路を越えてすぐの二つ目の道を右折し、約50m歩いた左手に店舗があります。専用駐車場が4台から5台分用意されており、近隣にはコインパーキングも利用できるため、車での来店も便利です。
この店は水産会社が直営しており、「居魚屋」と名乗る通り、鮮度抜群の魚介類を堪能できるのが最大の特徴です。漁獲から配送、提供まで自社で一貫して行っているため、一般的な鮮魚店では味わえない新鮮さで魚介を楽しむことができます。店内の活け簀にはタイやヒラメ、そして名物のサバなど、常時1000匹もの魚が泳いでおり、まるでミニ水族館のような活気ある雰囲気が広がっています。外観はユニークで、初めて訪れる際には少し驚くかもしれませんが、一歩足を踏み入れれば、船内を模したような賑やかな空間がお客様を迎えます。店内は掘りごたつ席、テーブル席、カウンター席、座敷席など、多様な座席が用意されており、総席数は約100席から120席と広々としています。
「居魚屋 網元」の看板メニューは、なんといっても自社で畜養も手掛けている「鯖の刺身」です。注文を受けてから生簀から取り出し調理される活け造りは、これまでのサバの概念を覆す感動的な美味しさと評判です。刺身以外にも、店内の専用焼き場で豪快に藁焼きされる「かつおの藁焼き」や「活さばの藁焼き」も人気の一品で、香ばしい香りが食欲をそそります。刺身盛り合わせは、厚切りのネタが特徴です。その他にも、豊後水道で獲れたハモを生で刺身として味わえる「骨無し!ハモの刺身」や、貝の塩ゆで盛り合わせ、魚のカマの塩焼き、メバルの煮付け、海鮮丼、鯛茶漬けといった豊富な魚介料理が提供されています。魚介料理以外にも、伊予牛サーロインステーキや浜千鳥のもも焼き、唐揚げなど、肉料理や揚げ物も揃っており、幅広い客層に対応しています。メニューによっては、苦手な魚や調理法を聞いてくれるといった細やかな配慮もあります。
料金については、夕食の予算は3,000円から5,000円程度で、飲み放題付きのコースも用意されています。例えば、鯖の刺身を含む120分飲み放題付きのコースは6,000円から、海鮮満喫コースは7,000円から提供されています。ランチ営業も行っており、以前は日替わりランチや寿司ランチ、海鮮丼などが650円程度で提供されていた時期もあり、そのボリュームと価格で人気を集めていました。
座席は、広々とした空間にカウンター席、テーブル席、小上がりになっている座敷席、掘りごたつ席が用意されています。貸切利用も可能で、最大40名までの宴会に対応できる掘りごたつ席や座敷席が完備されています。少人数から大人数まで、様々なシーンで利用できるのが魅力です。個室の有無については、本店には個室はなく、掘りごたつや座敷が半個室のような形で利用できる場合もありますが、松山市一番町に位置する「居魚屋 網元 別邸」には、2名から40名まで利用可能な掘りごたつ式の完全個室が複数用意されています。本店の雰囲気は賑やかで活気があり、夏場にはエアコンがないためうちわが置かれるなど、昔ながらの漁師小屋のような趣も感じられます。
特別なサービスとしては、ふるさと納税のトラベルポイントが利用できる提携店である点が挙げられます。また、誕生日や記念日といったお祝いの際には、事前の予約で主役の名前入りの魚の塩釜焼きをお得に提供するサービスもあります。店内には巨大な水槽が設置されており、そこに泳ぐ魚だけでなく、大きなウミガメが姿を見せることもあるなど、訪れる人々を楽しませる工夫が凝らされています。
なお、2025年2月28日をもって、「居魚屋 網元 本店」は閉店しており、今後は松山市一番町にある「居魚屋 網元 別邸」が引き続き営業しています。