香川県高松市の中心部に位置する瓦町に店を構える「古今(ここん)」は、琴電瓦町駅から北へ徒歩数分、フェリー通りと国道11号線の交差点からほど近くに位置する、瀬戸内の新鮮な海の幸を堪能できる海鮮和食の店です。店名である「古今」には「昔から今に至るまで」という店主の想いが込められており、これまでの経験と学びを活かし、お客様一人ひとりを大切にする姿勢が料理とサービスに表れています。
店内は温かみのある落ち着いた空間が広がり、和の趣を感じさせます。入口すぐのカウンター席では、目の前にある生簀から捌かれる鮮魚の様子を間近で見ることができ、職人の技と臨場感を五感で味わえる特別な席です。お座敷席は仕切りを設けることで半個室としても利用でき、4名様用のテーブルが複数用意されています。これらのテーブルをつなげることで最大25名様までの利用が可能で、友人との語らいの場から、接待や会食、ご家族や親族のお集まり、大人数での宴会まで、幅広いシーンに対応します。総席数は30席から40席程度が確保されており、ゆったりと食事を楽しめるよう配慮されています。
「古今」の最大の魅力は、瀬戸内海でその日に水揚げされた活きの良い魚介を、注文が入ってから捌く「割鮮(かっせん)」というこだわりです。「割鮮」とは「鮮度の良い魚を捌き、調理すること」を指す言葉であり、この店の料理の根幹をなしています。瀬戸内の穏やかな海流で育った魚介は身が締まり、脂の乗りも抜群で、その素材本来の美味しさを最大限に引き出すため、魚の種類や状態を見極め、最適な調理法で提供されます。刺身、焼き物、煮物、揚げ物など、魚を知り尽くした店主の熟練の技が光る逸品の数々を味わうことができます。
特に名物とされているのが「穴子料理」です。瀬戸内海は穴子の有数の漁獲地であり、ここで獲れる天然の穴子は身が肉厚で脂の乗りも良く、最高級の品質を誇ります。「活穴子の造り」をはじめ、「穴子の白焼き」や「穴子の天婦羅」など、様々な穴子料理が用意されています。煮穴子は二日間かけて丁寧に仕込まれるなど、細部へのこだわりが感じられます。
一品料理も豊富で、「地えびのかき揚げ」や「トマトスライス」といった定番から、「活あじのユッケ」などの趣向を凝らしたメニューも並びます。また、和食店では珍しいとされる「旬の野菜とにし貝のグラタン」のような創作料理も楽しめます。締めには「海鮮太巻き」や「生うに入り海鮮太巻き」、「あなご押し寿司」、「鯛めし」、「和そば」なども用意され、最後まで「古今」ならではの味覚を堪能できます。料理に合わせるお酒も充実しており、香川の地酒「悦凱陣」をはじめ、全国各地から厳選された日本酒、焼酎、ワインが豊富に取り揃えられています。
コース料理は5,500円(税込)から11,000円(税込)まで、複数の価格帯で料理のみのコースが用意されており、接待や特別な日の食事に最適です。例えば6,000円コースの一例としては、先付、酢の物、お造り盛り合わせ、焼き物、揚げ物、蒸し物、ご飯物、汁物、デザートなど、旬の食材がふんだんに盛り込まれた内容となっています。さらに、コース料金に3,300円(税込)を追加することで、150分の飲み放題を付けることも可能です。
お客様への特別なサービスとして、席のみ予約で4名様以上の場合には、新鮮な活真あじまたは貝類のお刺身サービスが受けられるクーポンが提供されることがあります。また、日曜日や祝日はお子様連れでの来店も可能ですが、平日は小学生未満のお子様の来店はご遠慮いただいているため、訪問の際は注意が必要です。
「古今」は、月曜日を定休日とし、火曜日から日曜日の祝日および祝前日は17時から23時または24時まで営業しています。ラストオーダーは料理が22時から22時30分、ドリンクが22時から24時となっています。店内の支払いはクレジットカード(VISA、Master、JCB)やPayPayなどのQRコード決済にも対応しており、適格請求書(インボイス)対応の領収書発行も可能です。瀬戸内の豊かな海の恵みを熟練の技で昇華させた「古今」は、高松の地で上質な海鮮料理と心温まるおもてなしを求める方にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。