静岡県静岡市駿河区向敷地に佇む「陶芸呑舟庵のcafe なまづや」は、陶芸ギャラリーに併設された趣のあるカフェです。陶芸家の清水邦生氏と知子氏、そしてうのう氏が主宰する工房に隣接しており、彼らが手掛けた温かみのある陶器の数々を日常の中で楽しむことができます。明治末期に建てられた古民家を改装した空間は、都会の喧騒から離れた隠れ家のような雰囲気で、天井の梁や古箪笥など、アンティークな調度品がそのまま活かされています。店内には常設展のほか、年に数回の企画展も開催され、器を単なる食器としてだけでなく、花器やオブジェとしても提案する、生活の中のアートを垣間見ることができます。可愛らしいナマズをモチーフにした陶芸作品は、このカフェのシンボルとして親しまれています。
安倍川のほど近い山の麓に位置し、公共交通機関を利用する場合、JR静岡駅からしずてつバス「牧ケ谷線」に乗車し、「向敷地バス停」で下車後、徒歩約7分で到着します。安倍川駅からは約2.1kmの距離にあります。車でのアクセスも可能で、東名高速「手越原I.C」からは約20分。店舗前には数台分の駐車場が完備されており、少し離れた場所にも駐車場があるため、車での来店も安心です。
カフェの営業は金曜日から月曜日の11時30分から17時30分までで、火曜日から木曜日は定休日です。ランチタイムは11時30分から14時00分までとなっており、土日祝日も利用できます。夜の営業も行っており、18時から22時までは事前予約制で特別なひとときを過ごすことが可能です。店内は全席禁煙で、テーブル席と座敷席が合わせて18席用意されており、ゆったりとくつろげる落ち着いた空間が広がっています。グループでの利用はもちろん、お一人様でも気兼ねなく過ごせる雰囲気です。
提供されるメニューは、自然食を基本とした身体に優しい料理が中心です。ランチには、ドリンクが付いた「えびとアボカドの高菜めんたいソースごはん」や、新鮮な野菜とフルーツがたっぷりの「ヘルシーベジプレート」、そして週替わりの内容が楽しみな「おまかせランチ」などがあり、いずれも1375円で提供されています。自家製ハーブを用いた料理や、焼き物屋ならではのローストビーフ丼も人気です。カフェタイムには、オリジナルのブレンドコーヒーや、岡部朝比奈の抹茶を使用したお菓子付きの抹茶、ジンジャースパイスのロイヤルミルクティー、昭和のミルクセーキなどが楽しめます。デザートには、静岡小麦を使用した無花果ケーキやチョコケーキ、きなこ白玉の黒蜜かけ、週替わりのバターケーキなど、自家製にこだわったスイーツが揃っています。ランチの平均予算は約1,000円から1,600円程度、全体の予算としては1,000円から1,999円程度で利用できます。
「陶芸呑舟庵のcafe なまづや」では、陶芸家である店主から直接指導を受けられる陶芸教室も開催されています。金曜日から月曜日の14時から16時に開講されており、手びねりでオリジナルの作品を制作できる体験コースや、本格的に陶芸を学びたい方向けのコースも用意されています。体験陶芸では450gの土を使ってマグカップや飯碗、湯呑、鉢などが作れます。ランチ付きのコースも選択でき、作品制作と合わせて食事も楽しめます。英語での指導にも対応しており、海外からの利用者も安心して陶芸体験に挑戦できます。また、併設されたギャラリーでは、店主夫妻が手掛けた陶器の展示販売も行われており、カフェで使用されている器を気に入れば購入することも可能です。パーティーや宴会にも対応しており、10名までの利用が可能で、2500円からの料理コースも用意されています。食事だけでなく、陶芸作品との出会いや制作体験も楽しめる、多角的な魅力を持つ場所です。