静岡県静岡市葵区紺屋町7-7サンピレアビル2階に位置していた「BOIL’S(ボイルズ)」は、かつてニューヨークスタイルをコンセプトとしたレストランとして多くの人々に親しまれていました。新静岡駅からは徒歩約4分(約310m)、JR静岡駅からは徒歩約5分(約350m)と、市街地の中心部にありながらも駅からのアクセスに優れた立地が特徴でした。特にJR静岡駅からは、雨の日でも地下通路を利用すれば濡れることなく店舗へたどり着くことが可能でした。しかしながら、「BOIL’S」は2024年1月31日をもって営業を終了しており、現在はその場所に新たな飲食店が営業を開始しています。
「BOIL’S」は、有名ホテルで料理長を歴任した一流のシェフが手掛ける、フレンチをベースにしたビストロ料理が魅力でした。店内はニューヨークのソーホーをイメージしたとされる、ブルーとグレーを基調としたお洒落で落ち着いた空間が広がり、大人の雰囲気を醸し出していました。座席はカウンター席が10席、テーブル席が18席の計28席が用意され、一人での利用からグループでの食事まで、様々なシーンに対応していました。店内は完全禁煙とされており、快適な環境で料理を堪能できたことも特筆すべき点です。
提供されていたメニューは多岐にわたり、レギュラーメニューとしてサラダ、前菜、メイン料理のカテゴリーが設けられていました。特に、豪快にプレートで提供される「BOIL’Sステーキ」や、国産牛を贅沢に使用した「BOIL’Sハンバーガー」(提供されていた当時の価格は1300円)、ジューシーなハラミを味わえる「BOIL’Sバベットグリル」(提供されていた当時の価格は1400円)といった肉料理が人気を博していました。また、ランチタイムには「週末限定!ガーリックハラミ丼」(提供されていた当時の価格は1500円)がイチ押しメニューとして親しまれ、グリル板でミディアムレアに焼き上げられたハラミと、しょうゆベースのステーキソース、バターで味付けされたライスとの相性が抜群でした。シェフが修行時代から作り続けていたという評判の「ふわふわなオムレツ」も提供されており、デザートではペイストリーシェフが特製する「世界で2番目に美味しいマンゴープリン」(提供されていた当時の価格は700円)が来店客から高い評価を受けていました。その他にも、コース料理としてロッシーニなどが含まれるものも提供され、特別な日の食事にも利用されていました。
特別なサービスとして、誕生日や記念日などの祝い事に対応したサプライズ演出が可能であり、デートや大切な人との食事の場として選ばれることが多かったようです。ワインに関する知識豊富なスタッフが料理に合わせた最適なワインを提案するなど、細やかなサービスも提供されていました。決済方法としてはPayPayが利用可能でした。店舗には専用の駐車場はありませんでしたが、近隣には複数のコインパーキングが存在し、車での来店も不便なく行えました。
「BOIL’S(ボイルズ)」は、その洗練されたニューヨークスタイルの料理と、都会的ながらも落ち着いた空間、そして行き届いたサービスによって、静岡の食文化に一石を投じたレストランとして、多くの人々の記憶に残る存在でした。