岐阜県恵那市大井町に位置する「旅館いち川」は、電話番号0573-25-2191で問い合わせが可能な、約400年の歴史を持つ老舗の料理旅館です。江戸時代の寛永年間、中山道大井宿で旅籠「角屋」として創業して以来、代々その伝統を受け継ぎ、現在は料理旅館として多くの人々に親しまれています。JR中央本線恵那駅から徒歩約7分、中央自動車道恵那ICからは車で約5分とアクセスも良好で、恵那周辺の観光拠点としても便利な立地です。駐車場も20〜30台分完備しており、大型バス2台の駐車も可能です。
この旅館の大きな特徴は、中山道大井宿の歴史と和の趣を感じさせる空間、そして三代女将による温かいおもてなしです。ロビーの一角には囲炉裏が切られ、訪れる人々に懐かしさと安らぎを提供します。客室は純和室で、お庭の見える部屋や6畳、8畳、12畳の広さの部屋が用意されており、滞在スタイルに合わせて選ぶことができます。また、宿泊だけでなく、昼食や夕食のみの利用、さらにテイクアウトや仕出し弁当の提供も行っています。
料理は、板長厳選の地元食材をふんだんに使用した会席料理が中心です。恵那の自然が育んだ旬の食材を最も美味しく調理し、郷土料理や伝統の和食に新しいセンスを加えた創意あふれる品々が並びます。宿泊者の夕食にはA5ランクの飛騨牛を使ったしゃぶしゃぶなどが提供されることもあります。ランチメニューとしては、中山道大井宿にちなんだ「中山道大井宿しぶろく御膳」(2,900円税込)や、いち川特製の朴葉みそをメインにした「朴葉みそ御膳」(2,300円税込)が定番として人気です。
「旅館いち川」のもう一つの大きな魅力は、十六代女将が考案した「マクロビオティック料理」です。動物性の食材、白砂糖、化学的なものを一切使用せず、全粒穀物と地元産の野菜を中心に、古式製法の調味料を用いた体に優しい料理を提供しています。「マクロビらんち」(2,900円税込)や「マクロビオティック会席」として提供され、特に健康を意識する方や女性に好評を得ています。また、恵那の麹や味噌などの発酵食品と細寒天を使用した「美肌ランチ」(4,400円税込)も人気を集めています。秋には、恵那ならではの「栗」をふんだんに使った「栗のミニ会席」(4,400円税込)や「栗づくし会席」(9,300円)といった季節限定のメニューも登場し、栗ご飯や栗のプリンなど、多彩な栗料理が楽しめます。
座席はすべて個室で提供されており、畳の部屋では椅子席または座椅子席を選ぶことができます。2名から30名以上まで対応可能な個室が10室、さらに100名まで利用できる広間もあり、宴会や会食、法事など様々な用途で利用可能です。個室には空気清浄機も完備されており、プライベートな空間で安心して食事を楽しめます。全席禁煙ですが、喫煙室が1階と2階に設けられています。
特別なサービスとして、宿泊者向けには時間指定の予約制貸し切り風呂があります。また、結婚記念日などで宿泊した際には、女将からの心温まる挨拶があるなど、きめ細やかなおもてなしが評判です。敷地内には江戸時代から続くお庭もあり、一部の客室からはその庭を眺めることができます。ロビーではお土産用の食品や、恵那市のおばあちゃんが手作りした雑貨なども販売されており、旅の思い出を持ち帰ることができます。料理で使用される恵那産のコシヒカリ米は非常に美味しいと評判で、テイクアウトのお弁当や仕出し料理にも力を入れています。