岐阜県岐阜市長良福光2406-12 鮎原コーポ1Fに位置していた「cafe HIFUMI」は、地域に親しまれたカフェでしたが、2023年12月31日をもって閉店しました。かつては、無添加やオーガニック食材にこだわり、体に優しいメニューを提供するお店として知られていました。店主夫妻は「良いものを食べ、元気になって、全力を尽くそう」というモットーを掲げ、地元の新鮮な食材を積極的に取り入れていました。揖斐郡池田町にある「おたからふぁーむ」や岐阜市内の「まめな農園」から仕入れた自然栽培・無農薬野菜、岐阜県産の小麦粉「サンミール『タマイズミ』」、岐阜市内の「YAJIMA COFFEE」の厳選されたコーヒー豆、そして地元の「棚橋ファーム」が育む「醍醐卵」など、生産者の想いが詰まった安心・安全な素材が料理の要となっていました。
名鉄岐阜駅から約3.6km、車で約15分の距離にあり、岐阜メモリアルセンターからは徒歩約3分とアクセスしやすい立地でした。店舗の裏手や東側には合計6台分の駐車場も完備されており、車での来店にも便利でした。
店内は、コンクリート打ち放しの壁に柔らかな照明が灯り、アンティーク調の家具が配されたおしゃれな空間が広がっていました。アジアンテイストと和の要素が融合した落ち着いた雰囲気で、多くの観葉植物が心地よさを演出していました。ゆったりとした時間が流れるBGMも特徴の一つでした。座席は、テーブル席やカウンター席に加え、ゆったりとくつろげるソファ席が用意されており、お一人様でも気軽に利用できる特別席もありました。また、天気の良い日にはテラス席も利用でき、ペット同伴が可能なエリアとしても知られていました。総席数は32席でした。
提供されていたメニューの中でも特に人気だったのは、自家製ベーグルを用いたフレンチトーストでした。県産小麦粉と醍醐卵で作られたベーグルは、もっちりとした食感で、フレンチトーストにすることでしっとりふわふわとした独特の味わいを楽しめました。モーニングではドリンク代に200円を追加することでこのフレンチトーストを味わえ、ホイップクリームかクリームチーズを選んで添えることができました。シンプルなレギュラーモーニングはドリンク代のみで、自家製ベーグルと野菜サラダ、ひよこ豆とジャガイモのサラダ、醍醐卵のゆで卵がセットになっていました。こちらには100円追加でクリームチーズを付けることもできました。
ランチタイムには、週替わりのメイン料理に五分づき米のご飯、重ね煮のお味噌汁、醍醐卵の玉子焼き、旬菜の小鉢、サラダが付く「HIFUMI定食」が提供され、栄養バランスの取れたボリューム満点の食事が楽しめました。鮭のクリームソース添えや魚介のハンバーグ、フリッターなど、家庭ではなかなか作れない魚料理も登場し、多くの来店客を喜ばせていました。お子様向けのキッズランチも用意されており、キッズチェアや取り皿、絵本やぬいぐるみも備え付けられていたため、子連れの利用客にも配慮が行き届いていました。
営業時間は、平日が9時から15時まで、土日祝日は8時から18時まででした。定休日は月曜日、火曜日、そして第4日曜日でした。モーニングは11時まで、ランチは11時30分から15時まで、軽食は14時から提供されていました。かつての「cafe HIFUMI」は、体と心に優しい食事と、温かいおもてなしの空間を提供する、岐阜市長良福光の地で愛されたカフェでした。