愛知県北設楽郡東栄町下田和手貝津1-1に位置する「料理旅館 大崎屋」は、東栄町の振草川沿いに佇む、創業および築140年を超える歴史ある旅館です。国の重要無形民俗文化財である『花祭』の研究に携わった民俗学者たちの常宿としても知られ、柳田國男、折口信夫、澁澤敬三、早川孝太郎らが宿泊した記録が残されています。客室は当時の面影をできる限り保っており、窓からは清流・振草川の美しい景色を望み、川のせせらぎを聞きながらゆったりとした時間を過ごすことができます。旅館の建物自体も歴史を感じさせる趣があり、懐かしい品々が訪れる人の心を和ませます。
交通アクセスとしては、JR飯田線「東栄駅」から町営バス東栄まちなか線または北設おでかけバスの「市場」バス停下車後、徒歩約3分とされています。また、バス運転手への声かけにより、大崎屋旅館前での降車も可能です。車でのアクセスの場合、東名高速道路豊川ICから約1時間、三遠南信自動車道鳳来峡ICからは約15分で到着します。駐車場は20台分完備されており、大型バスや大型トラックも駐車可能です。
「料理旅館 大崎屋」の大きな特徴は、奥三河の豊かな自然で育まれた地元の旬の食材をふんだんに使った料理の数々です。特に、全国規模の清流めぐり利き鮎会でグランプリ受賞歴を持つ振草川の天然鮎は、夏季限定で鮎尽くしコースや鮎御膳として提供されます。鮎の南蛮漬け、鮎寿司、鮎魚田、鮎塩焼き、鮎天ぷら、鮎飯といった様々な鮎料理を堪能できます。通年で味わえる山の恵みとしては、奥三河産の猪や鹿などのジビエ料理も人気です。臭みがなく、程よい歯ごたえが特徴のジビエは、ジビエコースやジビエ御膳、また奥三河の魅力が詰まったジビエ、アマゴ、錦爽鶏の3品を楽しめるよくばり御膳などで提供されます。その他にも、天然アマゴ、蕨や蕗などの山菜、錦爽鶏、とうえいコーチン、絹姫サーモン、鳳来牛、段戸牛といった奥三河の食材を使用した料理を味わうことができます。ご会食は2500円から、慶事・法事は4000円から、鮎料理・ジビエ料理は3000円から(いずれも税込)提供されており、お子様向けの食事も用意されています。食事のみの利用も可能で、2名から予約制で承っています。
客室は全10室で、すべて昔ながらの和室です。障子と襖で仕切られた部屋は鍵がかからない仕様で、利用人数によって部屋数が調整されます。宿泊時の食事は部屋食で提供されるため、他の宿泊客を気にすることなく、ゆったりと食事を楽しむことができます。トイレと風呂は共用です。全室でWi-Fiの利用が可能です。
特別なサービスとして、宿泊者には近くの「とうえい温泉 花まつりの湯」の入湯料が半額になるチケットが提供されています。「とうえい温泉 花まつりの湯」までは車で約4分、徒歩で約8分の距離です。また、館内にはカラオケを完備した宴会場が用意されており、団体での利用にもおすすめです。併設された喫茶「おたまじゃくし」では、モーニングサービスやランチも提供しており、カラオケのみの貸し切り利用も可能です。お土産品として、振草川産の天然鮎甘露煮や鹿のしぐれ煮、鮎御飯の素なども販売されており、オンラインショップでの購入もできます。花祭りの期間中には、会場付近までの無料送迎サービスも行われています。