愛知県豊田市広田町谷口に佇む「吉笑鈴(きっしょうりん)」は、名鉄三河線竹村駅から徒歩11分から18分程度の場所に位置する、静かで落ち着いた雰囲気の日本料理店です。慌ただしい日常を忘れ、ゆったりとしたひとときを過ごせる空間として、創業から平成5年(1993年)にわたり、地域に根差したおもてなしを提供し続けています。
吉笑鈴の大きな魅力は、四季折々の旬の食材を惜しみなく使用した懐石料理です。彩り豊かな盛り付けで目を楽しませ、繊細な味わいで舌を喜ばせる料理の数々は、訪れるたびに季節の移ろいを感じさせてくれます。特に、公式ウェブサイトでは、新緑の季節には筍やわらび、鯛といった初夏の食材を使った料理が紹介されており、筍ご飯と焼き鯛の組み合わせなど、旬の味覚を堪能できる工夫が凝らされています。また、鮎が旬を迎える時期には、御懐石や小懐石、さらにはランチの魚懐石でも鮎料理を味わうことができます。
店内の座席は、和モダンな雰囲気が漂うテーブル席と、プライベートな時間を過ごせる予約制のお座敷席が用意されています。お座敷席には囲炉裏調の掘りごたつが備えられており、落ち着いた空間でくつろぎながら食事を楽しむことが可能です。テーブル席は予約なしでも利用できますが、土・日・月のテーブルランチは懐石料理の予約がある場合に限り利用できる場合があるため、事前に電話での確認が推奨されています。
提供されるメニューは多岐にわたり、ランチタイムには「テーブルメニュー」として、予約なしで気軽に楽しめる御膳が複数用意されています。例えば、「梅ランチ」は2,200円で炊き合わせ、かご八寸、釜めしまたはちらし寿司、そしてお抹茶やコーヒー、デザートがセットになっています。「桜ランチ」は2,530円で、梅ランチの内容に天ぷらまたはお造りが加わります。「紅葉ランチ」は3,080円、そして「吉笑鈴ランチ」は3,630円で、さらに充実した内容となっています。うなぎ長焼きをメインにした「うなぎ長焼き御膳」も4,180円で提供されており、様々な好みに応えるラインナップです。さらに、真丈蒸し、天ぷら、お造り、季節の魚といった単品メニューも用意されており、好みに合わせてオリジナルの懐石を仕立てることも可能です。
お座敷席で提供されるのは、昼夜共通の「お座敷メニュー」で、こちらはすべて予約制となっています。小懐石は4,400円と6,050円の二種類があり、季節の八寸、焼魚や煮魚、お椀物、お造り、揚げ物、石焼きまたはステーキ、御飯、デザート、抹茶またはコーヒーが含まれます。より本格的な「御懐石」は8,800円、11,000円、13,200円の三種類の価格帯があり、季節によって内容が異なるため、予約時に相談することで、特別な日のための最適な献立を組み立てることができます。
営業時間は、テーブルランチが火・水・木・金の11:30から14:00まで(オーダーストップ)となっており、夜の営業は金・土の17:00から19:30まで(オーダーストップ)です。お座敷懐石料理は、11:30から19:30まで(オーダーストップ)の通し営業で、終日予約にて利用可能です。定休日は不定休とされています。
また、吉笑鈴では特別なサービスも提供されています。ランチタイムに10名以上での予約があれば、お座敷を3時間まで貸し切りで利用することが可能です。ただし、これは平日のみで、懐石料理の予約がない場合に限られます。ビジネスでの接待や、ご家族での法事、お祝い事など、様々なシーンで利用できる心遣いが感じられます。さらに、うなぎ弁当(3,240円)や会議用・行楽用弁当(1,620円~5,400円)といったお持ち帰りメニューも用意されており、LINEや電話での予約で手軽に利用できます。
店舗の駐車場は1階部分に約4台分が確保されており、車でのアクセスも考慮されています。
吉笑鈴は、素材へのこだわり、丁寧な調理、そして心温まるおもてなしで、訪れる人々に日本の四季と和食の奥深さを伝えています。特別な日のお食事から、旬の味覚を気軽に楽しむランチまで、様々なニーズに応える懐石料理店として、豊田市で愛され続けています。