愛知県名古屋市北区山田町3-62 朋栄ビル1F 102に位置していた「焼肉 えびす家」は、2025年1月28日をもって営業を終了しました。2020年10月10日のオープン以来、JR大曽根駅から徒歩約7分というアクセスしやすい立地で、多くのお客に親しまれてきた焼肉専門店です。大曽根駅からは564メートルほどの距離にあり、5番出口からは徒歩約6分で到着することができました。その利便性の良さから、仕事帰りや家族での利用、さらには野球観戦後の食事会など、多様な目的で活用されていました。
店内は、訪れる人々が落ち着いて食事を楽しめるよう、和やかな雰囲気が漂う空間が特徴でした。テーブル席12席と掘りごたつ席18席を合わせて全30席が設けられていました。個室は設けられていませんでしたが、各テーブルにはロール式のカーテンが備え付けられており、これを利用することで全席を半個室のようにプライベートな空間として利用できる工夫が凝らされていました。これにより、周囲を気にすることなく、ゆったりと食事や会話を楽しむことが可能でした。20名から50名までの貸切利用も可能で、大人数での宴会やパーティーにも対応していました。全席禁煙が徹底されており、快適な食環境が提供されていました。おしゃれな内装と広々とした席配置も、くつろぎのひとときを演出する要素となっていました。
焼肉えびす家では、こだわりのお肉をリーズナブルな価格で提供していました。特に、熟練の職人によって一枚一枚丁寧に手切りされる生タンや、二人前を贅沢にステーキカットで提供されるハラミは、お店の看板メニューとして多くの食通から高い評価を得ていました。肉質は厚めで食べ応えがあり、口コミでは「肉厚で美味しい」といった感想が寄せられていました。多彩な部位の焼肉が楽しめるほか、食べ放題や飲み放題のコースも用意されており、予算や好みに合わせて選ぶことができました。注文は卓上に設置されたタブレット端末から行うシステムで、スムーズかつ自分のペースでオーダーできる点が利用者には好評でした。ランチタイムには、コストパフォーマンスに優れた「焼肉ランチ」が980円から提供され、厚切りの牛カルビに加えて、漬物、冷奴、サラダ、そして特に美味しいと評判だったもちもちとした香り高いご飯がセットになっていました。ドリンクメニューも充実しており、定番の焼酎やカクテルに加え、地元のコーヒー豆を使用したオリジナルのコーヒーハイボールといったユニークな一杯も提供され、お肉との相性も楽しまれていました。
お店は、お子様連れの家族にも優しい配慮がなされていました。お子様メニューが用意されていたほか、ベビーカーでの入店も可能であり、家族全員で安心して食事を楽しめる環境が整えられていました。また、誕生日や記念日などの特別な日には、お祝いやサプライズの演出にも柔軟に対応するなど、お客への細やかなサービスが行き届いていました。さらに、店舗の壁にはプロ野球球団である中日ドラゴンズのユニフォームが飾られており、店長が熱烈なファンであることがうかがえる、個性的な空間演出も魅力の一つでした。店舗には専用駐車場はありませんでしたが、隣接するコインパーキングの利用が案内されていました。
約4年間にわたり、手頃な価格で質の高い焼肉を提供し、地域の人々に愛されてきた焼肉えびす家は、惜しまれつつもその歴史に幕を閉じました。その味とサービスは、多くの人々の記憶に残ることでしょう。