福井県福井市蒲生町に位置する「魚屋の喰い処 まつ田」は、日本海を望む越前海岸沿いに佇む海鮮レストランです。2009年10月に創業40年の魚屋が直営する形で開業し、地元福井の豊かな海の幸を存分に味わえることで知られています。店主自らが地元の茱崎漁港や越前港で水揚げされる新鮮な魚介類を仕入れ、生きている魚には血抜きや神経締めを施すことで、最高の鮮度を保ちお客様に提供するというこだわりを持っています。漁師の生業を守り、地域を盛り上げたいという強い思いから、漁師が付けたい値段で魚を仕入れることを心がけているとされています。
アクセスについては、JR福井駅から京福バス(越前海岸ブルーライン)を利用すると約1時間15分で終点の「波の華」に到着し、そこから徒歩7分から10分で店舗にたどり着けます。車を利用する場合、福井駅周辺、敦賀IC、または鯖江ICからは約50分から60分を要します。カーナビを利用する際は、電話番号ではなく住所「福井県福井市蒲生町16-7-1」を入力することが推奨されています。駐車場は30台分完備されており、車での来店も便利です。
「魚屋の喰い処 まつ田」の最大の特徴は、旬の魚介を活かした豊富なメニューにあります。特に、11月から12月末までの2ヶ月間(年によっては1月初めまで)限定で提供される「まつ田せいこ丼」は、メディアでも多数紹介されるほどの人気を誇り、2ヶ月で7000食以上を提供した実績を持つ名物料理です。ずわい蟹のメスであるせいこ蟹を2杯丸ごと丁寧に手で剥き、蟹身、内子、外子を蟹殻で炊き上げた旨味凝縮のご飯の上に豪快に盛り付けた逸品です。また、せいこ丼と入れ替わる形で1月中旬頃から提供される「海の男前 まつ田ずわい丼」も人気を集めています。こちらは約400gのずわい蟹を丸々1杯使用し、大量の蟹殻でとった出汁で炊いたカニ風味のご飯に濃厚な蟹味噌とプリプリの蟹身を盛り付けた贅沢な丼です。
定番メニューとしては、「まつ田の海鮮丼」が3,080円で提供されており、地元定置網で水揚げされる朝どれの鮮魚を中心に作られています。「刺身定食」は2,980円で、内容は時期や仕入れによって異なり、旬のお刺身が楽しめます。刺身盛合せは1人前1,280円からで、要望に応じて盛り付けも可能です。その他、「まつ田の究極あじフライ御膳」が2,900円、「ふくいサーモン丼」が2,680円、「福井サーモン&いくら丼」が3,080円、「いくら丼」が3,280円(ハーフサイズは1,980円)、「大海老フライ定食」が3,380円、「ミックスフライ定食」が2,480円など、多様な海鮮料理が楽しめます。ドリンクメニューには瓶ビールやウーロン茶などが用意されています。
座席は全100席と広々としており、掘りごたつ式の小上がり席やカウンター席があります。個室の用意はありませんが、落ち着いた空間で食事を堪能できる雰囲気です。店内は全席禁煙となっています。利用シーンとしては、家族・子供連れでの利用が多く、友人や知人との食事にも適しています。海が見えるロケーションも魅力の一つで、一軒家レストランならではの開放感があります。
特別なサービスとしては、子ども連れのお客様向けに、小学生以下のお子様を対象に、いくら丼のハーフサイズを注文する際に汁物・小鉢・香物のセットをジュースとゼリーに変更できる配慮があります。また、魚屋直営店ならではの珍しいメニューが日によって登場することがあり、旬の魚介の「一瞬一旬」を逃さず提供するこだわりが感じられます。テイクアウトにも対応しており、事前に予約することで希望のメニューを持ち帰ることも可能です。蟹シーズン(11月7日~3月)は休まず営業しており、この時期は予約が殺到するため、特に「まつ田せいこ丼」を希望する場合は早めの予約が推奨されています。コース料理については、2日前までの予約で夜間も利用できる場合があります。