金沢市の中心部、片町スクランブル交差点近くに位置する「赤玉 本店」は、昭和2年(1927年)創業の老舗金沢おでん専門店です。地元の人々だけでなく、観光客にも長年愛され続けており、金沢の食文化を代表する一軒として知られています。最寄りの公共交通機関は北鉄バスの「片町」バス停で、下車後徒歩1分と非常にアクセスが良い立地です。北陸鉄道石川線「野町駅」からは徒歩約12分、JR「金沢駅」からはバスまたはタクシーで約20分と、様々な交通手段で訪れることができます。
この店の最大の特徴は、創業以来受け継がれてきた秘伝のおでん出汁にあります。醤油を控えめにし、昆布や煮干しを丁寧に下処理して毎日継ぎ足されるこの出汁は、あっさりとしていながらも深い旨味があり、具材本来の味を引き立てる上品な味わいです。常時30種類以上揃うおでんの具材は、定番の大根や玉子、じゃがいも、こんにゃくなどに加え、金沢おでんならではの「車麩」「バイ貝」「赤巻」といった独特の種も豊富に楽しめます。特に、店名を冠したオリジナルおでん種「赤玉」は、うずらの卵が入った練り物で、パプリカで色付けされた見た目も特徴的な名物の一つです。冬の味覚として人気の「カニ面」も提供されており、こちらは例年11月上旬頃から提供が開始され、予約優先での案内となる場合があります。
おでん以外にも、秘伝のタレでじっくり煮込まれた国産牛の「牛すじ煮込み」や、素材の味が際立つ「湯豆腐」、そして「茶めし」なども人気の一品料理として提供されています。また、旬の新鮮な刺身を盛り合わせた「お造り」も用意されており、金沢の海の幸も堪能できます。
店内は1階と2階で異なる趣があり、総席数は96席です。1階はカウンター席がメインで、活気あふれる昔ながらの居酒屋の雰囲気が漂い、一人客から常連客まで気軽に利用できます。2階にはテーブル席や掘りごたつ席、座敷席が設けられており、和モダンな落ち着いた空間で食事が楽しめます。窓際の席はカップルにも推奨されており、様々なシーンに対応できる座席配置です。個室の用意はありませんが、20名から50名程度の貸切利用も可能です。
営業時間については、1階が昼12時から夜10時(日・祝日は夜9時まで)、2階が夕方5時から夜10時(日・祝日は夜9時まで)となっており、各階ともラストオーダーは閉店の30分前です。土日祝日の午後3時から4時の間は仕込みのため休業となる場合があります。おでんが完売した際には閉店時間が早まることもあるため、早めの来店が推奨されています。定休日は月曜日ですが、祝日の場合は翌日が休業となることもあります。
料金については、昼の平均予算が1,000円から2,000円程度、夜の平均予算は2,000円から3,000円程度とされており、おでんの種は100円台から300円台が中心でお手頃価格です。宴会コースも用意されており、飲み放題付きで6,500円(税込)、料理のみで4,000円(税込)のプランがあります。このコースには、お造り3種盛、オードブル(焼き物、揚げ物、サラダ)、おでん盛り合わせ、浅漬け、一口そば、デザートが含まれており、仕入れ状況によって内容は変動することがあります。支払い方法に関しては、クレジットカード(VISA, MASTER, JCB, Diners, AMEX, 銀聯)や一部電子マネー(Suica, PASMO, QUICPay, iD)が利用可能です。
「赤玉 本店」では、テイクアウトも可能です。混雑時や週末は対応が難しい場合もあるため、事前の問い合わせが推奨されています。また、オンラインショッピングも展開しており、金沢おでんや牛すじ煮込みなどの一品料理をお取り寄せすることも可能です。観光客向けの特典として、ホットペッパーグルメのクーポンを利用すると、乾杯ドリンクのプレゼントや、誕生日の方へのボトルワインのプレゼントといったサービスが提供されることがあります。店内は全席禁煙で、Wi-Fiも利用可能です。乳幼児の入店も可能であり、幅広い層の客が利用しやすい環境が整えられています。