金沢市の中心部に位置する片町に店を構える「麦酒 & 葡萄酒屋 ぴるぜん」は、1968年創業の歴史を持つ伝統的なドイツ風ビアホールです。長年にわたり金沢のビール文化を支え、地元の人々に愛され続けている老舗として知られています。中世ヨーロッパをイメージさせる重厚感のある煉瓦造りの外観と、異国情緒あふれる落ち着いた雰囲気の店内が特徴で、世界中から集められたアンティークの陶器ジョッキなどが飾られています。店内には、22席の長いカウンター席があり、少人数の利用やデートにも適した趣のある空間を提供しています。また、2階にはテーブル席が70席用意されており、4名からの少人数にも対応できるよう調整が可能で、最大70名までの貸切も相談次第で利用できるため、大人数での宴会やパーティーにも最適な空間となっています。6名まで利用可能な半個室も備えられており、プライベートな時間を過ごしたい場合にも適しています。
アクセスは、ホテルマイステイズ金沢片町(旧スマイルホテル)の横小路に入って徒歩1分と非常に分かりやすい場所にあります。最寄りの駅は北陸鉄道石川線 野町駅で、徒歩12分ほどの距離に位置しています。繁華街の中心にありながらも、一本裏通りに入ることで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
「ぴるぜん」のコンセプトは、創業以来変わらず「美味しい生ビールとドイツ料理」を提供することにあります。店名の「ぴるぜん」は、ピルスナービールの発祥地であるチェコのプルゼニ(ドイツ語でピルゼン)に由来しており、ビールへの深いこだわりが伺えます。特に、ピルスナーウルケル公認の「タップスター」が在籍しており、ピルスナーウルケルを「ナドバクラット」「ハラディンカ」「ミルコ」という3種類の注ぎ方で提供するなど、ビールの品質と提供方法に徹底的にこだわっています。アサヒ生ビール「マルエフ」や「ハイネケン エクストラコールド」、スーパードライブラックなど、国内外の多彩な樽生ビールや世界の瓶ビールを厳選して取り揃え、それぞれのビールの最も美味しい温度で提供することに注力しています。
料理は、ビールとの相性を追求したドイツ料理をメインに、金沢の海の幸や加賀野菜を使った創作料理も提供しています。特に人気を集めているのは、保存料や化学調味料を一切使用せず、素材の味にこだわって作られたオリジナルレシピの『ソーセージ』で、3種盛りや1,180円(税込)や5種盛り1,580円(税込)で楽しむことができます。創業当時からのロングセラーである『名物バイ貝のエスカルゴ風(パン付き)』は1,180円(税込)で、ガーリックバターの香りが食欲をそそる一品です。その他にも、ドイツ料理の代表格である豚すね肉の煮込み『アイスバイン』(税抜2,480円)や『豚すね肉のローストシュバイネハクセ』(税抜2,480円)、ビールにぴったりの『ジャーマンポテト』(税抜580円)、ベルリン名物の『カリーブルスト』(税抜780円)、どこか懐かしい『鉄板ナポリタン』(税込1,180円)や『本日のパスタ』、『ガーリックライス』(税込1,080円)などがメニューに並びます。シーフードでは『大ハマグリの酒蒸し』(税込1,280円)や『天使のエビのアヒージョ(パン付き)』(税込1,780円)も提供されています。デザートにはアイス盛り合わせ(税込450円)やフォンダンショコラ(税込550円)が用意されています。平均予算は、ディナーで4,000円から4,999円程度となっており、別途チャージ料400円がかかります。
特別なサービスとして、誕生日や記念日には、メッセージ付きのデザートプレート(税込1,100円)やスパークリングワインのプレゼントが可能です。また、20歳未満の来店は禁煙席のみの案内となり、きめ細やかな配慮がされています。無料Wi-Fiも利用でき、英語の多言語メニューも用意されているため、海外からのゲストも安心して利用できます。コース料理の人数変更は前日まで受け付けています。テイクアウト用のパーティーBOXも販売されており、自宅で店の味を楽しむことも可能です。
2024年7月に隣接するビルの解体工事による不慮の事故で一時休業を余儀なくされたものの、2024年12月1日に営業を再開し、再び多くのビール愛好家や地元客で賑わいを見せています。50年以上の歴史の中で培われた「おもてなしの心」と「本物の味」を守り続ける「麦酒 & 葡萄酒屋 ぴるぜん」は、金沢の夜を豊かに彩る場所として、これからも多くの人々に特別な時間を提供し続けるでしょう。