石川県金沢市の中心部に位置する「近江町食堂」は、金沢の台所として知られる近江町市場内に店を構える、昭和5年(1930年)創業の歴史ある食堂です。地元の人々はもちろん、観光客からも長きにわたり愛され続けています。市場の「エムザ口」から入ってすぐ右側、花屋の隣という分かりやすい場所にあり、JR金沢駅からは車で約3分、または北陸鉄道グループバス「武蔵ヶ辻・近江町市場」バス停から徒歩約3分とアクセスしやすい立地も魅力です。金沢ふらっとバス材木ルート・長町ルートの同バス停からも徒歩約1分で到着します。車で訪れる場合は、近隣のコインパーキングまたは近江町市場駐車場を利用できます。
「近江町食堂」の最大の特徴は、毎朝、店主と料理長が近江町市場に直接足を運び、その日のうちに仕入れる新鮮な魚介や地元の野菜をふんだんに使用した料理を提供している点です。市場に根ざした食堂ならではの鮮度と旬の味覚を存分に堪能できることがコンセプトの一つに掲げられており、地元金沢の食材を活かした逸品の数々が揃います。気軽な食堂使いから居酒屋としての利用まで、幅広いシーンに対応しています。
メニューは多岐にわたり、その中でも特に人気を集めているのは、市場で厳選された新鮮な魚介が盛り込まれた「海鮮丼」です。創業以来の人気No.1メニューとされ、時期によって内容が変わるため、訪れるたびに旬の美味しさに出会えます。海鮮丼は自家製のだしが効いた酢飯と魚介の旨みが絶妙に調和し、ミニバージョンから用意されています。また、「近江町定食」も人気で、刺身、天ぷら、煮付け、塩焼きといった新鮮な魚料理に加え、海鮮が苦手な方にも配慮し、能登豚を使用したとんかつなどの揚げ物も用意されています。これらの料理は単品での注文も可能ですが、プラス料金で小鉢、ご飯、味噌汁、漬物が付く定食スタイルに変更できます。他にも「のど黒めし」や、「いくら丼」「ネギトロ丼」「炙り穴子丼」といった様々な丼ものが提供されており、季節の魚料理や金時草のおひたし、ふぐの子の糠漬けなど、金沢ならではの郷土料理や珍味も楽しむことができます。豊富なドリンクメニューも魅力で、石川の地酒やクラフトビール、ワイン、カクテル、ウイスキーなども揃っており、料理とのペアリングを楽しめます。
座席は、1階に気軽に利用できるテーブル席と、小さなお子様連れでも安心して食事を楽しめる小上がりの座敷席が用意されています。2階には最大30名まで利用可能な座敷席と掘りごたつ席があり、宴会や団体での利用にも対応しています。お座敷個室は3部屋用意されており、最大30名まで、部屋を繋げれば最大40名まで利用可能で、貸切や各種宴会にも適しています。落ち着いた雰囲気の個室は、周りを気にせずゆったりと食事を楽しみたい場合に最適です。
特別なサービスとして、飲み放題付きのコース料理が複数用意されており、例えば90分飲み放題付きの「のどぐろのお刺身付き贅沢コース」や「舟盛付きコース」などがあります。また、宴会を企画する幹事向けに、5,800円以上のコースを10名以上で利用すると1名無料になる特典も提供されています。テイクアウトも受け付けており、豪華なオードブル(3人前3,000円から)や、ミニ海鮮丼(500円から)、うな重(1,200円)といったメニューを自宅や宿泊先で味わうことも可能です。年中無休(年末年始を除く)で営業しており、ランチタイムとディナータイムで異なる営業時間設定ですが、日曜日の夜や連休最終日は営業時間が短縮される場合があります。クレジットカードやPayPay、Alipayなどの電子マネーにも対応しており、利便性も考慮されています。