かつて東京都新宿区横寺町35-1 橋本ビル1Fに位置し、多くのタイ料理愛好者に親しまれていた「ORIENTAL DELI 神楽坂店」は、2023年5月31日をもって閉店いたしました。約10年間にわたり神楽坂の地で本格的なタイ料理を提供し、地域住民や訪問客に愛された店舗でした。
店舗は、東京メトロ東西線神楽坂駅から徒歩およそ2分から3分と非常にアクセスしやすい場所にありました。また、都営地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅からは徒歩約4分、東京メトロ有楽町線・南北線飯田橋駅からも徒歩約9分圏内と、複数の駅からのアクセスが可能で、多くの方々にとって立ち寄りやすい立地でした。
「ORIENTAL DELI 神楽坂店」は、本格的なタイ料理をデリバリーやテイクアウトだけでなく、広々とした店内でゆっくりと楽しむことができる点が特徴でした。店内には居心地の良いソファ席も設けられており、友人や同僚との食事、一人での利用にも適した落ち着いた空間が広がっていました。タイ人コックが腕を振るい、本場の味を提供していたため、辛さは本格的でありながら、顧客の好みに合わせてマイルドな味付けにも調整が可能でした。
提供されていたメニューは非常に豊富で、特にランチタイムには多様な選択肢が用意されていました。人気メニューの一つに「ガパオライスのプレート」があり、大盛りが無料で提供され、生春巻き、鶏の唐揚げ、トムヤムクン、デザートなどがセットになった満足度の高い内容でした。その他にも、グリーンカレーやガパオガイ、鶏の唐揚げ、生春巻き、デザートがセットになった「ランチボックス」は、手軽に本格的なタイ料理を楽しめるお得なメニューとして知られていました。日替わりの焼きそばも人気で、ミーゴレン、パッシーユ、パットウンセン、バミートムヤム、パッタイなど、曜日ごとに異なる味が提供されており、訪れるたびに新しい発見がありました。日替わりチャーハンも用意され、飽きることなく様々なタイ料理を堪能できました。
また、ハーフサイズのトムヤムラーメンやタイラーメンに、ハーフサイズのグリーンカレー、ガパオガイ、カオマンガイなどを組み合わせられる「ハーフセット」も人気で、複数の料理を少しずつ楽しみたい方にとって魅力的な選択肢でした。このセットにはサラダも含まれており、サラダは無料でおかわりができました。シンハービールなどのドリンクも提供されており、本格タイ料理とのペアリングも楽しめました。
座席数は約25席で、個室は設けられていませんでしたが、広々とした空間でゆったりと過ごすことができました。喫煙に関しては、2020年4月1日の受動喫煙対策法改正以前は、平日ランチタイムは禁煙、ディナータイムと土日祝日は喫煙が可能でした。店舗外には喫煙スペースも設置されており、利用客への配慮が見られました。
「ORIENTAL DELI 神楽坂店」は、デリバリーサービスにも力を入れており、自宅やオフィスで本格的なタイ料理を手軽に味わえる点も大きな魅力でした。麺類でもデリバリー時に伸びにくい工夫がされており、質の高い料理が提供されていました。また、時には食後のソフトドリンクが無料で提供されるなどの心遣いもあり、きめ細やかなサービスも利用客から評価されていました。
地域イベントにも積極的に参加しており、神楽坂で開催される「青空フェスタ」では、特別メニューを販売し、地域コミュニティに貢献していました。スタッフの親しみやすい接客も、多くのリピーターを獲得する要因の一つであり、食事だけでなく、温かいおもてなしも提供する店舗として記憶されています。