東急大井町線荏原町駅からわずか徒歩1分の場所に位置する「荏原町駅前横丁」は、東京都品川区中延5-7-5に店を構える個性豊かな居酒屋です。荏原町商店街の一角にあり、アクセスしやすい立地が魅力です。この店舗は、かつて鮮魚店だった築9年の空きテナントを改装し、2022年3月にオープンしました。経営は株式会社graftoneが手掛けています。
「荏原町駅前横丁」の最大の特徴は、その名の通り「横丁形式」を採用している点にあります。店内には複数業態が入り混じっており、現在は「おでん屋台」と「バーカウンター」の二つの顔で営業しています。将来的にはさらに3つの業態を追加する計画があるとのことです。店主が自ら内装を手がけ、近隣住民の有志が壁塗りなどを手伝ったという温かいエピソードも、この横丁が地域に根差した存在であることを物語っています。コロナ禍で気持ちが落ち込む人々を元気づけたいという店主の想いが込められた、明るい雰囲気の空間が広がっています。
提供されるメニューは、店主の地元である愛媛県の食材をふんだんに使用している点が特色です。名物の「鯛だしおでん」は150円から提供され、出汁の効いた優しい味わいが楽しめます。〆には「鯛だし茶づけ」(800円)も人気です。その他、愛媛名物の「じゃこかつ」(220円)をはじめ、「あん肝ぽんず」(450円)、「明石焼き」(450円)、「メンチカツ」(250円)、「厚切りハムカツ」(230円)など、居酒屋ならではの定番メニューから一風変わった逸品まで幅広く揃っています。姉妹店である唐揚げ専門店「カリッジュ」のメニューも注文可能であり、テイクアウトに対応している一部の料理もあります。
ドリンクメニューも充実しており、日本酒は約15種類が用意されています。栃木の杉田酒造が手掛ける「雄東 桃色ピンク」(1合1,000円)や京都の京姫酒造の「こんちきちん」(1合650円)など、個性豊かな地酒が楽しめます。また、ハイネケン、カールスバーグ、バドワイザーなど16種類の瓶ビール(各810円)や、泥亀、大隈、いいちこといった焼酎(各600円)、さらに角ハイボール、翠ジンソーダ、南高梅酒(各400円)といった幅広い選択肢から、お好みの1杯を見つけることができるでしょう。
座席は、おでん屋台に12席、バーカウンターに20席が設けられており、合計32席で構成されています。横丁の活気を感じられるオープンな雰囲気の中で、食事や会話を楽しむことができます。個室やソファ席に関する明確な情報は見当たりませんが、気軽に立ち寄れるカジュアルな空間が広がっています。支払いはPayPayに対応しており、手軽に利用できる点も利用者にとって嬉しいポイントです。ディナーの予算は3,000円程度で、気軽に立ち寄れる価格帯も魅力の一つです。地域住民の交流の場として、また仕事帰りや友人との語らいの場として、多彩なシーンで利用できる「荏原町駅前横丁」は、荏原町エリアの新たな魅力として注目を集めています。