新橋駅のJR烏森口から徒歩約1分という恵まれた立地にありながら、地下へと続く階段を下りた先に広がる「焼鳥 ごくう 奥」は、まさに大人の隠れ家といった趣きの焼鳥店です。周辺の喧騒から切り離された落ち着いた空間が広がっており、都会の隠れ家のような雰囲気の中でゆったりと食事の時間を過ごすことができます。店内はシックでおしゃれな設えで、リズミカルなジャズが心地よく流れる落ち着いた雰囲気が特徴です。大人が静かに食事を楽しむことをコンセプトにしており、賑やかな大衆的な焼鳥店とは一線を画しています。座席はカウンター席とテーブル席が配されており、全部で20席ほどのこじんまりとした空間です。特にL字型のカウンター席は、目の前で職人の技を眺めながら焼鳥を堪能できる特等席と言えるでしょう。テーブル席も用意されており、少人数での利用に適しています。席間もゆったりと配されており、周囲を気にせず会話を楽しむことができます。残念ながら個室の用意はありませんが、落ち着いた空間で大切な人との時間を過ごすには最適な環境です。
料理は、創業約20年の老舗焼鳥店グループの新店として、その伝統と新しい試みが融合したコースを中心に提供しています。職人歴16年の店主が、厳選した銘柄鶏を部位ごとに使い分け、その美味しさを最大限に引き出す絶妙な火入れで焼き上げています。鶏は信玄鶏、大山どり、奥州いわいどり、錦爽鶏、比内地鶏、京赤地鶏など、その時期や部位に最適なものが選ばれています。焼きには備長炭を使用し、表面は香ばしく、中はジューシーに仕上げる匠の技が光ります。味付けの決め手となる塩は、素材の旨みを引き立てるフランス産のゲランド塩にこだわり、タレは本店創業時より受け継がれる秘伝のタレを使用しています。メニューはコースが主体となっており、おまかせ10本コースや極みコースなど、串の本数や内容によって複数のコースが用意されています。コースには、焼き鳥だけでなく、季節の焼き野菜や、趣向を凝らした一品料理、箸休めなども組み込まれており、最後まで飽きさせない構成となっています。例えば、一品料理には鶏のたたきや鴨叉焼、モツ煮、鬼おろし、トリュフを添えたポテトサラダ、生ハムイチヂク最中乗せなどが登場することもあり、訪れるたびに新しい味との出会いがあります。人気の串には、とろりとした食感のレバー、わさびとネギで味わうささみ、半熟うずら、ぷりっとしたせせり、コリコリとした砂肝やハツもと、ジューシーなもも、パリッとした皮目のふりそで、溢れる肉汁のつくね、そして卵黄がまろやかな希少部位のちょうちんなどがあり、それぞれの部位の特徴を活かした最高の状態で提供されます。焼き野菜も季節ごとに旬のものが用意され、肉串とのバランスを考えながら提供されます。〆の食事も人気で、鶏そぼろ丼、鶏だしうどん、焼きおにぎり、時にはメニューにないガパオライスが登場することもあり、最後までこだわりの鶏料理を堪能できます。特に京赤地鶏のだしうどんや、濃厚な鶏白湯スープでいただくうどんは〆にぴったりと評判です。ドリンクメニューも充実しており、日本酒、焼酎、ワイン、ウィスキーなど幅広く取り揃えています。特に純米酒にはこだわりがあり、また、ワインは銘醸ワインを含め20種類以上が用意されています。山椒の爽やかな風味が特徴の山椒ハイボールや、酒粕焼酎を使った生レモンサワーなども提供されており、料理との相性を考えながら選ぶのも楽しみの一つです。価格帯はコースによって異なりますが、概ね一人あたり6,000円から8,000円程度で本格的な焼鳥と鶏料理を楽しむことができます。駅から近くアクセスが良いにも関わらず、隠れ家のような落ち着いた空間で、こだわりの焼鳥と逸品料理、厳選されたドリンクをゆっくりと味わいたい時に最適な一軒です。