東京都新宿区早稲田鶴巻町に佇む和菓子店「和菓子nanarica ~七里香~」は、東京メトロ東西線早稲田駅1番出口から徒歩約4分、都営バス白61「榎町特別出張所前」から徒歩約5分の距離に位置しており、アクセスしやすい立地です。都電荒川線の早稲田停留場からも徒歩約9分ほどで訪れることができます。
「伝統と革新」をコンセプトに掲げる七里香では、日本の伝統的な和菓子作りの技法を大切にしながらも、現代の嗜好やニーズに合わせた新しい感性を取り入れた和菓子を生み出しています。店名「七里香(ななりか)」は、その香りが七里先、千里先まで届くと言われる沈丁花(じんちょうげ)の別名に由来しており、七里香で作られる美味しい和菓子の評判が遠くまで広がるようにという願いが込められています。使用する素材は厳選されており、特に餡子に関しては、北海道産小豆をはじめとするこだわりの材料を使用し、お菓子の種類ごとに炊き方や甘さを調整するなど、すべて自家製手作りに徹しています。店舗の奥には工房が併設されており、ガラス越しに職人が一つ一つ丁寧に和菓子を製造する様子を見学することも可能です。店内は白を基調としたモダンで洗練された雰囲気でありながら、温かみも感じさせる空間です。整然と木箱に並べられた色とりどりの和菓子は、見た目にも美しく、選ぶ楽しさを与えてくれます。
店頭には、豆大福やどら焼きといった定番和菓子から、季節の移ろいを感じさせる上生菓子まで、多彩な商品が並びます。通年購入できる人気の「豆大福」は、山形県産の高級もち米「こゆきもち」を100%使用したきめ細やかでなめらかな餅生地で、北海道産赤えんどう豆の程よい塩味と食感がアクセントになっています。中のこし餡は白ザラ糖を使用し、あっさりとした上品な甘さに仕上げられています。冬から春にかけての限定商品として高い人気を誇る「いちご大福」には、福岡県産の2Lサイズ以上のあまおう苺が丸ごと一つ入っており、瑞々しい苺の甘酸っぱさと、苺の味を引き立てるように計算された甘さ控えめのこし餡のバランスが絶妙です。毎朝手焼きされる「どら焼き」は、しっとりとした皮と自家製粒あんの相性が良く、定番の粒あんの他に、季節ごとに内容が変わる限定どら焼きも販売されます。北海道産小豆と氷砂糖、寒天のみを銅鍋で丁寧に練り上げた伝統的な「本練り羊羹」や、それを乾燥させて外側がシャリッとした食感になった「干し羊羹」もお茶請けにぴったりです。和菓子でありながらシュークリームのようなユニークな見た目の「シュー最中」は、上新粉や豆乳、卵を使用したグルテンフリーの皮で、バターを練り込んだ粒あんが挟まれており、新感覚の味わいを楽しめます。また、早稲田大学が近いため、大隈重信公や学帽をモチーフにした早稲田にちなんだオリジナルの最中も手土産として人気があります。多くの和菓子が、素材本来の味を活かし、甘さ控えめに作られています。価格帯は、豆大福が270円、いちご大福が432円、どら焼きが280円からなど、比較的手が届きやすい価格設定となっています。
店内には、購入した和菓子をその場で楽しめるイートインスペースが6席ほど設けられています。イートインを利用すると、サービスで温かいほうじ茶が提供されます。抹茶やコーヒーといった飲み物の他、夏季には自家製シロップを使ったかき氷や冷やしじるこなどの甘味メニューも用意されており、店内でゆっくりと和菓子を堪能することができます。個室やソファ席の用意はありません。
特別なサービスとして、一部の商品はオンラインショップを通じて購入することができ、遠方の方や店頭に足を運ぶのが難しい方でも七里香の味を楽しむことが可能です。また、贈答用の箱詰めにも対応しているため、お祝いやお土産など様々な用途で利用できます。小さなお子様連れでの来店も歓迎されており、ベビーカーのままでも入店しやすい配慮がされています。支払いは現金の他に、主要なクレジットカードや、Suica、PASMOなどの交通系ICカード、PayPayをはじめとするQRコード決済など、多様な決済方法に対応しています。作りたての「朝生菓子」にこだわり、添加物を極力使用しない和菓子作り、そして時代に合わせた繊細な味わいの追求は、七里香の和菓子に対する強いこだわりを示しています。メディアにも多数取り上げられており、その質の高さと注目度がうかがえます。