三軒茶屋駅からほど近い場所に位置する「香辣里(シャンラーリー)」は、中国湖南省の本格的な郷土料理を堪能できるレストランです。東急田園都市線および東急世田谷線の三軒茶屋駅からは徒歩約2分、東急世田谷線の西太子堂駅からも徒歩圏内と、アクセスに便利なGEMS三軒茶屋ビルの7階に店を構えています。
都会的でありながら温かみのある内装は、コンクリート壁やむき出しの配管といったインダストリアルな要素に、木のテーブルや椅子が心地よいアクセントを加えています。自然光が差し込む大きな窓からは開放感があり、リラックスした雰囲気の中で食事を楽しめます。
香辣里で提供されるのは、中国八大料理の一つにも数えられる湖南料理。特に「発酵」「燻製」「ハーブ」を巧みに取り入れているのが特徴です。湖南料理は「四川料理よりも辛い」と言われることもありますが、その辛さは単に痛いだけでなく、「香辣(シャンラー)」と呼ばれる香り高く爽快なキレのある辛さが魅力です。自家製の発酵唐辛子や燻製肉、フレッシュなハーブを駆使した料理は、一般的な中華料理とは一線を画す奥深さを持っています。都会にいながらにして、湖南省の農村部で親しまれているような「農家楽(ノンジャーラー)」の雰囲気を感じながら、本場の味を体験できるというコンセプトも掲げています。
メニューには湖南料理の代表的な一品料理が豊富に揃います。前菜には、黒酢漬けピーナッツや青唐辛子のピータン和え、醤油漬け干豆腐と香り野菜の和え物、キクラゲの発酵唐辛子和えなどがあり、価格帯は400円から700円程度です。スペアリブと揚げ豆腐の醤油煮といった料理も提供されています。名物料理の一つである「香辣魚(季節の白身魚の香辣蒸し)」は、丁寧に発酵させた白身魚と発酵唐辛子を一緒に蒸し煮にしたもので、魚の種類やサイズによって価格が異なりますが、2,300円から3,500円程度で提供されています。自家製の発酵液に漬け込んで揚げた「香辣里臭豆腐」は独特の発酵香とサクサクの食感が楽しめる一品で、770円(税込)です。燻製モツの田舎炒めは1,430円(税込)、牛ハチノスの金湯スープ レモングラス風味なども人気があります。自家製の中華風燻製ソーセージや燻製豚肉を使った料理も湖南料理の特徴をよく表しています。ランチタイムには日替わりランチなどが1,200円程度で提供されており、メイン料理を選べるセット形式となっています。昼は1,000円台から、夜は4,000円台を中心に予算に応じて楽しめます。
ドリンクメニューも充実しており、湖南料理の個性的な味わいに合わせた自然派ワインが常時40~50種類揃えられています。また、香辣里茶や湖南コーラといったオリジナルの中国風カクテルや、中国紅茶を漬け込んだハイボールなども提供されており、料理とのペアリングを楽しむことができます。
店内には64席または68席の席が設けられていますが、個室はありません。貸切での利用は可能です。全席禁煙となっており、快適に食事ができる環境です。席間は比較的広く取られているようです。
支払い方法については、各種クレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Dinersなど)やPayPayを利用することができます。ビルには有料駐車場もあります。Wifiも利用可能です。
香辣里は、日本ではまだ馴染みの薄い湖南料理の魅力を、「発酵」「燻製」「ハーブ」というキーワードを通して発信しています。辛さの中にも奥深い旨みや香りが感じられる料理は、一度食べると忘れられない体験となるでしょう。友人や同僚との食事、各種宴会、女子会など、様々なシーンで利用できる、三軒茶屋エリアで個性的な中華料理を味わいたい時に訪れたい一軒です。