東京都杉並区阿佐谷南3-34-9 フォレストワン 1Fに位置する「しんの輔」は、JR阿佐ケ谷駅の南口または西口から徒歩およそ2分から3分というアクセスしやすい場所にあった居酒屋です。 阿佐ヶ谷の活気あるエリアにありながら、落ち着いた雰囲気も兼ね備え、多くの人々に親しまれていました。 このお店は、大阪の味をベースにした串揚げを看板メニューとしており、激戦区とも言われる阿佐ヶ谷で串揚げを武器に人気を博していました。
提供される串揚げは約35種類と非常に豊富で、定番のネタはもちろん、様々な変わり種も楽しむことができました。 串揚げの衣はきめ細かく、サクサクとした軽い食感が特徴で、「何本でも食べられる」と好評でした。 一本から気軽に注文できるスタイルで、価格も手頃なものが多く、特に人気のタマネギは55円(税別)というリーズナブルさでした。 他にも、ピリッとした風味が特徴で酒の肴にぴったりな谷中生姜や、鳥ひき肉と紅生姜を合わせた串、餃子の皮で納豆を包んだユニークな串などがありました。 しいたけや紅生姜が各130円、ハムチーズやカマンベールチーズが各160円、アスパラの豚まきが250円(いずれも税別)といった価格帯で提供されていました。
串揚げ以外にも、一品料理のメニューも充実していました。 お通しとしてニンニク醤油風味の肉うどん風野菜が出されたり、トマトとガリをシーザードレッシングで和えたさっぱり系のトマトガリサラダがあったりしました。 新鮮な鳥刺しや魚刺しも提供されており、串揚げ以外の選択肢も豊富でした。 特に人気の一品として挙げられるのは、ボリュームがありながら手頃な価格だった「ちくわ天てんこ盛り」(380円 税別)で、多くの常連客に愛されていました。 〆のご飯ものには、お店オリジナルの「カルボ丼」(380円 税別)がありました。 ご飯の上に炙りチーズとカルボナーラソース、温泉たまごなどを乗せたこのメニューは、リゾットのような感覚で楽しめ、その計算された味付けが〆にふさわしい一品でした。 全体的に、価格設定は良心的で、お腹いっぱい飲食しても一人あたり3000円程度に収まるといった声もあり、コストパフォーマンスの高さも魅力の一つでした。
店内の座席は、厨房を囲むカウンター席が12席ほど、テーブル席が15席ほど、そして店の奥には8席ほどの座敷席があり、一人での利用からグループでの集まりまで様々な用途に対応できる空間がありました。 カウンター席では、店員やお客さん同士の会話が弾むアットホームな雰囲気がありました。
また、訪れる時間帯によっては特別なサービスも提供されていました。開店時間の17時半から19時半までの間はハッピーアワーとして、おまかせ串揚げ5本とお好きなお酒1杯がセットで1000円というお得な価格で提供されていました。
「しんの輔」は、阿佐ヶ谷という居酒屋の激戦区において、長年にわたり多くの人々に支持されてきたお店でした。 こだわりの串揚げを中心とした豊富な料理、リーズナブルな価格、そして居心地の良い空間は、多くの常連客を惹きつけ、賑わいを見せていました。安くても美味しいものを提供したいというお店の心意気が、提供される料理の随所に感じられました。