東京都武蔵野市吉祥寺本町にかつて営業していた「ワイン食堂 バル8 吉祥寺店」は、JR吉祥寺駅北口から徒歩約4分の場所に位置していました。東急百貨店の裏手にあり、スターバックスの向かい、葡萄屋の隣という分かりやすい立地で、赤い豚の看板が目印でした。カジュアルな雰囲気の中でイタリアンやバル料理、ワインを楽しめるお店として親しまれていましたが、残念ながら2023年5月30日をもって閉店しました。
店内は温かみのある落ち着いた空間でありながら、ほどよい活気も感じられるアットホームな雰囲気でした。コンパクトな店内には、L字型のカウンター席や2人掛けのテーブル席が配置され、奥には仕切りのあるテーブル席もありました。席数は約30席で、ソファ席も備えられていました。個室はありませんでしたが、20人以下の貸切にも対応可能でした。
提供されていたメニューは多彩で、300円均一のタパスや500円均一のタパスは、オリーブ盛り合わせや自家製ピクルス、キノコマリネ、大根クロックムッシュ、ラタトゥーユ、豚肉のしぐれ煮、本日のナムル、バル8ポテトサラダ、鮪とアボカドのタルタル、自家製山形豚のパテ、アンチョビポテト、クルスタードパイのマキシマム玉子、モッツァレラチーズのカプレーゼ、山芋フライ、特製地鶏の唐揚げ、牛挽肉のメンチカツ、牡蠣のフランなど、気軽に楽しめるラインナップでした。
アラカルトメニューには、スペインオムレツやチーズ盛り合わせ、ナスと牛挽肉のミートグラタン、エスカルゴガーリック焼といった定番に加え、アヒージョは牡蠣と大蒜、丸ごとカマンベールと山形豚、海老とマッシュルームなど数種類が提供されていました。サラダも自家製トリュフドレのサラダや旬野菜のバーニャカウダなどがあり、スープ類も用意されていました。逸品料理としては、サーモンカルパッチョやカルパッチョ3種盛り、ゴルゴンゾーラのポテトグラタン、ゴルゴンゾーラのクリームリゾット、フォアグラ丼、ふわとろマキシマムオムライス、イベリコ豚タンシチューソースなどがありました。低温調理された肉刺しとして、イベリコ豚タン、ハツ、ガツ、3種盛り、馬刺しロース、馬刺しユッケ、牛肉炙りなども提供されていました。
ランチタイムには、お手軽コース、スタンダードコース、よくばりコースといったコース料理や、ローストビーフ丼、極太生パスタのマキシマム卵カルボナーラ、山形豚100%ハンバーグ、山形豚の厚切りカツなどの単品メニューがありました。特に山形豚を使った料理は店のこだわりの一つでした。ランチの価格帯は単品で1000円台、コースで2000円台が中心でした。ディナーの予算は3000円から4000円程度でした。
ドリンクはワインに力を入れており、様々な種類のワインが取り揃えられていました。特に「溢れスパークリングワイン」は人気メニューの一つでした。よくばりコースにはアルコールを含む飲み放題が付いており、お得に楽しむことができました。
特別なサービスとしては、2時間半以上の宴会にも対応可能で、誕生日などのお祝いやサプライズにも対応していました。子供連れでの利用も歓迎しており、乳児から小学生まで入店可能でベビーカーでの入店も可能でした。店内では無料Wi-Fiが利用でき、店舗入口に喫煙スペースが設けられていました。
お客様からは、料理のコストパフォーマンスの高さや美味しさ、アヒージョや山形豚を使った料理など特定のメニューへの評価、そしてお店の雰囲気に対する肯定的な感想が見られました。味付けについては、比較的しっかりとした味付けを好む客層にも合うという意見もありました。
多くの人に親しまれた「ワイン食堂 バル8 吉祥寺店」ですが、現在は営業を終了しています。かつて吉祥寺で美味しいワインと料理を楽しめる場所として、利用した人々の記憶に残る店舗でした。