キッチンカウカウハウスは、東京都練馬区東大泉に位置していた洋食店です。西武池袋線大泉学園駅南口から歩いて約3分という、駅から近い陵雲閣マンションの地下1階に位置していました。この場所は、どこか懐かしさを感じさせる佇まいでした。
お店の歴史は長く、1971年に埼玉県所沢市で創業し、その後いくつかの場所を経て2021年7月に大泉学園に移転してきました。50年以上にわたり、街の洋食屋さんとして親しまれてきたお店です。「カウカウハウス」という店名は、ハワイ語で「食べる」を意味する「カウカウ」から取られており、「美味しいものをたくさん食べてほしい」というお店の願いが込められていました。
こちらのお店で特に人気だったのが、名物の「牛すじシチュー」と「自家製ハンバーグ」です。牛すじシチューは、創業以来受け継がれる秘伝のデミグラスソースでじっくりと煮込まれており、とろけるような柔らかさの牛すじが特徴でした。この牛すじシチューは、ニッポン全国鍋グランプリで2016年と2020年に二度の優勝を果たし、殿堂入りも果たした味として知られていました。自家製ハンバーグも、長年多くのファンを持つ看板メニューでした。これらのメイン料理には、彩り豊かでボリュームのあるサラダ、スープ、ライスがセットで付いてきました。サラダにかけるドレッシングは、自家製の人参と、熊本県産の希少なきな生姜を使った2種類が用意されていました。
他にも、ポークソテーやポーク生姜焼きなどの洋食メニューが提供されていました。ランチタイムには週ごとに内容が変わるお得なメニューもあり、様々な料理が楽しめました。価格はランチ、ディナーともに1,000円台を中心としており、気軽に立ち寄れる価格帯でした。
店内にはテーブル席とカウンター席が設けられており、お一人様から複数人まで利用しやすいようになっていました。個室や特別なソファ席の設備については情報が見つかりませんでした。
お店ではテイクアウトや、Uber Eatsなどのフードデリバリーサービスも利用することができ、家庭でも自慢の味を楽しむことができました。また、店頭では手作りのフルーツサンドも販売されており、こちらも人気を集めていました。練馬まつりなどの地域のお祭りにも出店するなど、地域との関わりも大切にしていました。
長い間、地域の人々や遠方からのファンに愛されてきたキッチンカウカウハウスですが、残念ながら2025年3月2日をもって閉店したという情報が確認されています。しかし、創業から受け継がれてきたこだわりの味、特に殿堂入りした牛すじシチューの美味しさは、多くの人々の記憶に深く刻まれています。