東京都千代田区神田平河町に位置する「山城屋」は、昭和の情緒が色濃く残る大衆酒場です。秋葉原駅の昭和通り口から徒歩およそ3分から5分、東京メトロ日比谷線の秋葉原駅1番出口からは徒歩わずか1分と、非常にアクセスしやすい場所にあります。また、都営新宿線の岩本町駅からも徒歩約3分、JR神田駅からも徒歩圏内と、様々な路線からアクセスが可能です。昭和通り沿いの地下1階にあり、目印となる小さな赤い提灯が訪れる人々を温かく迎えます。
1958年(昭和33年)に創業し、この地で長年にわたり愛され続けている老舗です。創業から60年以上の歴史を持ち、現在は昭和3年生まれの女将さんが店を切り盛りしています。店内は、奥に長いカウンター席といくつかのテーブル席が配された全21席の空間です。一人でも気軽に立ち寄れるカウンター席は特に居心地が良いと評判で、アットホームな雰囲気が漂います。決して小洒落た雰囲気ではありませんが、掃除が行き届いており清潔感があり、訪れる人をほっとさせる温かさがあります。
提供される料理は、昔ながらの大衆酒場の定番が中心です。品書きには様々なメニューが並び、煮込みなど、長年愛されてきた味わいを楽しむことができます。派手さはありませんが、どこか懐かしくお袋の味を彷彿とさせる料理は、多くの常連客を惹きつけています。特に「名物にら玉」はファンが多い一品です。また、ドリンクメニューの中でも日本酒には力が入れられており、日本酒利き酒セットが好評を得ています。東京港区の「江戸開城」、奈良の「春鹿」、会津の「会津ほまれ」、福井の「月丸」など、全国各地のバラエティー豊かな日本酒を取り揃えており、好みに合わせて選ぶ楽しみがあります。
座席はカウンター席とテーブル席があり、個室はありません。全席喫煙が可能となっており、愛煙家にとっては嬉しい空間と言えるでしょう。お会計時には席料として300円がかかります。支払い方法としては、現金の他にAMEXのクレジットカードやPayPayでのQRコード決済が利用可能です。
営業時間は月曜日から金曜日の夕方17時から23時まで(ラストオーダーは22時30分)で、土曜日、日曜日、祝日は定休日となっています。仕事帰りの一杯や、気の置けない友人との語らいの場として利用されることが多いようです。近年ではテイクアウトも開始しており、事前予約をすればメニューにない多種多様な料理にも対応してくれるなど、時代の変化に合わせたサービスも提供しています。歴史を感じる空間で、美味しい料理とお酒、そして女将さんの温かい人柄に触れながら、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。