JR総武線および東武亀戸線の亀戸駅から徒歩約7分の場所に位置する「亀戸 升本 本店」は、江戸時代からこの地に伝わる「亀戸大根」を特色とした割烹料理店です。明治38年(1905年)創業の老舗であり、一時全焼の憂き目にあうものの、江戸料理屋として再建されました。幻とも言われる亀戸大根を復活させ、名物として提供しています。
この亀戸大根は、文久年間から大正・昭和初期にかけて亀戸周辺で栽培されていましたが、宅地化により一時は姿を消しました。升本では、契約農家で栽培された亀戸大根を通年使用しており、キメが細かくカブのような食感でビタミンCが豊富なのが特徴です。特にあさりとの相性が良いとされています。
名物料理は「亀戸大根あさり鍋」で、味噌仕立ての出汁にあさりや亀戸大根、旬の野菜、うどんが入った一品です。この鍋は、昼の膳「亀戸大根あさり鍋めし」としても提供されており、麦菜飯にかけて楽しむのがおすすめです。その他にも、亀戸大根すてぃっくや亀戸大根のかき揚げ、亀戸大根ステーキなど、亀戸大根を様々な形で味わえる特選料理が用意されています。 また、会席料理や、季節によって内容が変わるコース料理も提供しています。
店内は落ち着いた和の雰囲気で、ご法事やお祝い事、各種宴会や接待など幅広いシーンで利用できます。席は1階のテーブル席のほか、人数に合わせて利用できる個室や座敷、大広間が完備されています。 特に個室は掘りごたつ式の部屋もあり、ゆったりと過ごすことができます。 総席数は100席で、個室は6室あります。
ランチタイムは比較的気軽に利用でき、ディナータイムは予約制となる場合があります。 また、お祝いの席には「お食い初め膳」のような特別メニューも対応可能です。
アトレ亀戸のB1Fには、升本のお弁当やお惣菜を販売する店舗もあり、割烹職人が手作りするお弁当は、保存料を使わず厳選された素材を使用しており、自宅でも升本の味を楽しむことができます。 特に人気の「すみだ川あさり飯」をはじめ、彩り豊かで昔ながらの味わいを大切にしたお弁当は、贈答用としても喜ばれています。