三鷹駅北口から徒歩わずか数分の場所に佇む「wine bar Cave de TAMURA」は、玉川上水緑道のほど近くに位置する隠れ家のようなワインバーです。静かで落ち着いた空間で、ゆったりとワインと料理を堪能できる大人のための場所として知られています。店内はわずか10席ほどのこぢんまりとした造りで、一枚板の美しいカウンター席が6席、4名掛けのテーブル席が1卓配されています。特にカウンター席はゆったりとしたスペースが確保されており、一人でも心地よく過ごせる雰囲気です。間接照明が灯る空間は落ち着いた雰囲気を演出し、バックバーに並ぶワイングラスが彩りを添えています。
この店の最大の特長は、フランスワインに特化している点です。オーナーソムリエが厳選したブルゴーニュやボルドーを中心としたフランス全土の銘醸ワインが豊富に取り揃えられています。グラスワインは村名クラス以上のものを含め常時20種類以上が用意されており、様々な味わいを気軽に楽しむことができます。ボトルワインは約80種類が揃い、中には希少なオールドヴィンテージワインがグラスで提供されることもあります。ワインの品質を最大限に引き出すため、ワイングラスはリーデル社製を使用し、抜栓後のワインは不活性ガスや酸化防止キャップを用いて丁寧に管理されています。オールドヴィンテージワインには専用のサーバーを使用するなど、ワインへのこだわりが随所に感じられます。
ワインと共に楽しめる料理も充実しており、ビストロ料理のようにワインとの相性を考えて作られています。メニューには、自家製ハーブオイルに漬け込んだオリーブや、パリパリに焼き上げたパルメザンチーズのせんべいといった軽いつまみから、合鴨ロース肉のローストや仔羊ランプ肉のロースト、牛ホホ肉の煮込みなど、しっかりとした肉料理まで揃っています。誕生日や特別な日には、事前予約制でバースデー・デザートプレートを用意してもらうことも可能です。デザートプレートにはメッセージや名前を入れることはできませんが、お祝いの席を彩る一品となります。
価格帯は、ディナーの平均予算がおおよそ5,000円から9,999円程度となることが多いようですが、料理やワインの選択によって幅があります。会計時にはサービス料として一人につき220円が加算されます。
来店にあたってはいくつかの特別なルールがあります。すべてのお客様にワインをオーダーしてもらう必要があるほか、未成年者の入店はできません。また、5名以上のグループでの利用も断りされています。店内での携帯電話での通話や、自転車での来店も遠慮するようお願いされています。静かにワインを楽しむ空間を大切にしているため、必要以上に声が大きくなる場合などには声を掛けられることもあります。これらの点は、ゆっくりとワインに向き合いたい大人のためのワインバーというコンセプトを徹底するための配慮と言えるでしょう。不定期でワインフェアやテイスティング会などのイベントも開催されているようです。