東京都新宿区歌舞伎町に位置する「炉とマタギ 新宿店」は、JR新宿駅東口から徒歩約2分から5分、東京メトロ丸ノ内線新宿駅B12出口から徒歩約1分、都営大江戸線新宿西口駅や西武新宿駅からも徒歩圏内と、主要駅からアクセスしやすい立地です。石塚ビル6Fにあり、ビルのエレベーターを利用してアクセスします。
現在、諸事情により休業していますが、営業時にはジビエと炉端焼きを専門とするユニークなコンセプトで多くの客に利用されていました。山を知り尽くしたマタギ文化と、厳選されたジビエ肉を炭火でシンプルに調理する炉端焼きを組み合わせたスタイルが特徴です。和歌山の猪、北海道の蝦夷鹿、高知の土佐鴨など、全国各地から仕入れられる質の高いジビエ肉は、丁寧な下処理が施されており、ジビエに馴染みのない方でも比較的食べやすいとされていました。素材本来の旨味を最大限に引き出すため、「炭を読み、火と熱を操る」職人の技術による炭火焼きにこだわりを持っていました。
メニューの中心は、蝦夷鹿、猪、合鴨といったジビエ肉の炉端焼きです。「マタギの三獣奏」は、その日のおすすめの獣肉3種を味わえる看板メニューで、1〜2人前で提供されていました。さらに多様なジビエを楽しめる「五獣奏」もあり、猪、蝦夷鹿、合鴨に加えて兎や仔羊が登場することもありました。これらのジビエ肉のほか、淡路島の猪豚ばら肉、青森県産の津軽鶏、宮崎県産の霧島黒豚といった銘柄肉、さらには岩魚などの川魚や旬の野菜も炭火焼きで提供していました。炉端焼き以外にも、鹿焼売やジビエの蒸し料理、馬肉のなめろう、桜刺しなどの一品料理、ジビエ四獣肉の狩猟寄せ鍋といった鍋料理も提供し、ジビエを多様な調理法で楽しむことができました。食事の〆には、石焼マタギ飯や石焼カルボナーラリゾットなどがあり、デザートには黒ゴマアイスやさつま芋アイスなどが用意されていました。ドリンクメニューも豊富で、料理に合う日本酒、焼酎、ワイン、カクテルなどが取り揃えられていました。客単価はディナーで5,000円から7,000円程度が目安とされていましたが、アラカルトの場合にはお通し代として550円がかかりました。
店内は「マタギ小屋」をイメージした落ち着いた空間でありながら、女性にも好評な内装が施されていました。総席数は54席から58席程度で、一人でも利用しやすいカウンター席、掘りごたつ席、そして様々なタイプの個室が完備されていました。個室は2名から利用可能な小さな部屋から、10名以上、最大16名まで収容できる宴会向きの掘りごたつ個室や座敷個室など、人数やシーンに合わせて選べるバリエーションがありました。「マタギの武器保管部屋」、「マタギの談話席」、「マタギの熊狩り作戦部屋」、「マタギの癒し部屋」、「マタギの書斎宴部屋」といったユニークな名前の半個室や個室があり、それぞれテーブル席や掘りごたつ席が設けられていました。店舗全体の貸切も可能で、着席時最大30名、立食時最大40名までの宴会に対応できる場合がありました。
サービス面では、誕生日や記念日などのお祝いやサプライズにも対応可能でした。各種クレジットカードやPayPayでの支払いが利用できました。コース料理には2時間または3時間の飲み放題が付いているものがあり、アラカルトに飲み放題を付けることも可能でした。スタッフは料理やジビエに関する知識が豊富で、丁寧に説明してくれるという口コミも見られました。