新橋駅からほど近い、東京都港区新橋2丁目に佇む「末げん」は、明治42年創業の歴史を持つ鳥料理と日本料理の老舗です。JR新橋駅の烏森口または日比谷口から徒歩約2分、東京メトロ銀座線新橋駅から徒歩約3分、都営地下鉄三田線内幸町駅からは徒歩約5分と、各方面からのアクセスに恵まれた立地にあります。エスプラザビル1Fに位置し、落ち着いた和の情緒漂う空間が来店客を迎えます。
「末げん」は、作家の三島由紀夫が最期の晩餐に利用した店としても知られており、このエピソードは多くの人々に語り継がれています。また、原敬や六代目菊五郎をはじめとする著名人も多く訪れたとされており、長きにわたり各界の人物に愛されてきたことがうかがえます。店のコンセプトは、創業以来変わらない伝統の味を守りつつ、旬の食材を取り入れた季節感あふれる鶏料理を提供することにあります。
メニューの中心は鶏料理で、中でも三島由紀夫が愛したと言われる「わ」のコースは、「末げん」を代表する名物料理です。鶏ガラスープをベースにしたこのコースでは、鶏肉、合鴨、特製ひき肉、豆腐、糸こんにゃく、野菜などが織りなす奥深い味わいの鶏鍋を楽しむことができます。コースは9,350円から用意されており、品数に応じて17,600円までの設定があります。内容は先付、前菜、お造り、焼き物、酢の物、鍋、食事(雑炊)、水菓子など、多岐にわたります。また、鶏料理が苦手な場合には別のお料理を用意してもらうことも可能です。ディナーの平均予算は約17,000円とされています。
ランチタイムには、より手軽に「末げん」の味を楽しめるメニューが提供されています。特に人気の「かま定食」は、鶏のひき肉を使用した珍しいスタイルの親子丼です。とろとろの卵と甘めの味付けのひき肉が絶妙に絡み合い、多くのリピーターを生んでいます。かま定食は普通盛り1,550円、大盛り1,650円です。他にもたつた揚定食(1,900円)やから揚定食(1,800円)などがあり、ランチの平均予算は約1,400円となっています。テイクアウトにも対応しており、期間限定でかま単品(1,100円)やミックス揚げ弁当(1,400円)などを持ち帰ることも可能です。
店内にはテーブル席と座敷席があり、総席数は44席です。テーブル席が12席、座敷席が32席となっています。接待や会食、お祝い事など様々なシーンに対応できる個室も完備されています。2名から利用可能な個室や、最大20名まで収容できる広間の個室もあります。和室の個室は掘りごたつ式の席も用意されており、床暖房が完備されている部屋もあります。レイアウトの変更も相談できるため、用途に合わせた設えが可能です。全席禁煙となっており、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと食事を堪能できます。
特別なサービスとしては、接待や会食に最適な完全個室が用意されている点が挙げられます。格式高い空間でプライベートな時間を過ごせるため、ビジネスシーンや大切なお祝いの席での利用に適しています。コースによっては個室の利用が確約されるものもあります。また、三島由紀夫が最後に食した「わ」のコースを体験できることは、この店ならではの特別な体験と言えるでしょう。創業100年を超える老舗の歴史を感じさせる店内の設えや、飾られている歴史的な写真や書なども、特別な空間を演出する要素となっています。予約は電話のほか、一部サイトではネット予約も受け付けています。支払いは各種クレジットカードやd払いなどのQRコード決済が利用可能です。サービス料として別途15%がかかります。駐車場は完備されていませんが、近隣に有料駐車場があります。日曜日と祝日が定休日で、土曜日は不定休となっています。