東京都新宿区百人町に位置する「チャムナム家」は、新大久保エリアで長年愛されてきた韓国家庭料理店です。JR山手線新大久保駅から徒歩およそ3分から5分ほどの場所にあり、賑やかな大久保通りから一歩路地に入った、落ち着いた雰囲気の中に佇んでいます。JR総武線大久保駅南口からも徒歩4分程度とアクセスしやすい立地です。店内はアットホームな空間が広がり、壁には韓流スターの写真が飾られるなど、韓国の活気を感じさせつつも、どこか懐かしい家庭的な雰囲気があります。2012年にリニューアルオープンし、広々とした空間でゆったりと食事を楽しむことができます。
チャムナム家の最大の魅力は、韓国のお母さんが作るような温かい家庭料理「オモニの味」を忠実に提供している点にあります。一品一品、素材の味を活かしながらも、手間ひまを惜しまず丁寧に調理されており、訪れる人々に故郷の味や本場の味を感じさせてくれます。
数あるメニューの中でも、お店を代表する看板メニューとして知られているのが「タットリタン」です。「韓国版肉じゃが」とも称されるこの料理は、骨付きの鶏肉とホクホクのジャガイモなどの野菜を、甘辛い特製スープでじっくり煮込んだ鍋料理です。ピリッとした辛さの中にも素材の旨味と深いコクがあり、一度食べると忘れられないと評判です。特に肌寒い季節には体の芯から温まり、スタミナをつける一品として多くのお客さんに選ばれています。具材を食べ終えた後のスープにご飯を入れて作るおじやも絶品で、最後の最後まで料理の美味しさを堪能できます。
タットリタン以外にも、チャムナム家には多彩な韓国家庭料理が揃っています。香ばしく焼き上げられたチヂミの中でも、「海鮮チヂミ」は桜エビがたっぷりと使われており、その風味豊かな味わいが人気です。また、プリプリとした食感がたまらない「トッポギ」には卵が入っているのも特徴的です。「ポッサム」や「チュオタン」、「あさりカルククス」、「カモユッケジャン」、「どじょう鍋」といった、日本ではあまり馴染みのない珍しい韓国料理も味わうことができます。
チャムナム家を訪れた際に多くの人が驚くのが、豊富に提供されるパンチャンの品数です。注文したメイン料理とは別に、キムチをはじめとした色鮮やかで種類豊富なおかずが全部で7品もテーブルに並びます。これらのパンチャンは、キムチを除いてその日の朝に「オモニ」が手作りしており、新鮮で滋味深い味わいです。しかも、これらのパンチャンとご飯はおかわり自由という嬉しいサービスがあります。様々な種類のおかずを少しずつ楽しめるため、韓国の家庭料理を存分に味わいたいという方には最適です。
ランチタイムには、人気のタットリタンのハーフサイズをはじめ、カムジャタン、冷麺、石焼ビビンバ、プルコギなどが用意されており、およそ1,000円から2,000円程度の予算で食事が楽しめます。ディナータイムの平均予算は3,000円から4,000円程度となっており、豊富なアラカルトメニューや、タットリタンや海鮮チヂミを含む全8品のコース料理(4名より利用可能、5,500円税抜)も用意されています。
店内にはテーブル席が並び、総席数は情報源によってばらつきがありますが、比較的多くの人数を収容できる広さがあります。テーブル席の間には仕切りが設けられているため、周囲を気にすることなく、ゆっくりと食事の時間を過ごすことができます。残念ながら個室はありませんが、50名から95名程度までの貸切にも対応しており、グループでの利用や宴会にも適しています。
チャムナム家では、お客様に喜んでもらうための特別なサービスも提供しています。特定の媒体を見たことを伝えると、4名以上の利用でケランチムまたはノリがサービスされるクーポンがあるという情報や、誕生日を事前に予約時に伝えることでシャンパンのサービスがあるという情報が見られます。また、常連客には裏メニューとしてケランチムがサービスされることもあるようです。こうした細やかなサービスからも、お店の温かい心遣いが感じられます。
長く新大久保で本場の韓国家庭料理を提供し続けているチャムナム家は、観光客だけでなく、地元の人々や韓国料理好きからも支持されています。賑やかな大通りから少し離れた隠れ家のような雰囲気の中で、美味しい手作りの韓国料理と温かいサービスを求めて、多くの人が訪れています。