東京都世田谷区奥沢に佇む「雫石」は、東急大井町線の九品仏駅から徒歩約5分、東急東横線および大井町線の自由が丘駅からは徒歩約7分の場所に位置する和食店です。等々力通り沿いの落ち着いた環境にあり、黒い外観と木の看板が目印となります。宮沢賢治も愛した岩手県雫石町の地名を冠しており、その名の通り、訪れる人々に柔らかな空間でゆったりとくつろいでほしいという店主の思いが込められています。店内はこじんまりとしており、総席数は15席または16席。席の種類はカウンター席とテーブル席があり、檜の一枚板を使用したカウンター席では上質な木のぬくもりを感じながら食事を楽しむことができます。テーブル席は間隔が広く取られており、ゆったりと過ごせるように配慮されています。店内には店主の父親による切り絵が飾られており、温かみのある空間を演出しています。個室はありませんが、8名から12名程度、または20名以下の貸切も可能で、お祝いや記念日などにも利用できます。
提供される料理は、旬の食材を慈しむ本格和食です。魚介をメインに、季節の野菜や肉料理など、その時期に一番美味しい食材を使った多様なメニューが用意されています。特に、南部鉄器の釜で炊き上げる炊き込みご飯は店のこだわりであり、人気のメニューの一つです。ランチタイムには、西京焼き膳、海鮮丼膳、ローストビーフ膳など、種類豊富な御膳を楽しむことができます。これらのランチセットには typically 三種の小鉢、ご飯、赤出汁、香の物がついてきます。ランチの価格帯はメニューによって異なりますが、2,000円台から4,000円台のものが多く見られます。ディナーはコース料理を中心に、アラカルトでも様々な一品料理を味わうことができます。コースは季節によって内容が変わり、旬の味覚を最大限に引き出した構成となっています。「雫石」という名のコースは13,200円で、前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、焚合せ、南部鉄器釜炊きのご飯、赤出汁、香の物、甘味まで、充実した内容です。ディナーの予算は、コースや注文する料理によって幅がありますが、5,000円台から10,000円、あるいは15,000円程度の目安となります。料理に合わせて、豊富な種類の日本酒はもちろんのこと、ワインや焼酎なども取り揃えられています。
特別なサービスとして、アレルギーや苦手な食材がある場合には、事前の相談に応じてもらうことが可能です。また、誕生日や記念日などの利用に際しても、対応について相談できる可能性があります。ランチタイムには、三種の小鉢を最初に提供し、その後にメイン料理を提供するという、軽いランチコースのような形式で提供されるメニューもあります。
このお店は、料理の美味しさはもちろんのこと、店主夫妻のアットホームな雰囲気や丁寧なサービスも評判です。隠れ家のような落ち着いた空間で、本格的ながらも肩肘張らずに旬の和食を堪能できる一軒として、自由が丘・九品仏エリアで親しまれています。