東京都台東区上野1-20-11 上野鈴乃屋本店ビル4Fに位置する「辻が花 上野店」は、桃山時代の染色技法「辻が花」をコンセプトにした日本料理店として知られていました。優美な空間で、料理との一期一会を大切にするというテーマを掲げていました。最寄駅からのアクセスは良好で、都営大江戸線 上野御徒町駅A4番出口および東京メトロ銀座線上野広小路駅A4出口から徒歩約1分、JR御徒町駅北口から徒歩約3分、JR上野駅不忍口から徒歩約5分から10分程度でした。
店内は老舗旅館を思わせるような、落ち着いた純和風空間が特徴でした。全席個室となっており、様々な人数に対応可能な個室が用意されていました。座席の種類としては、テーブル席、掘り炬燵、ソファ席がありました。これにより、接待や会食、お顔合わせやご法要、七五三などのお祝い事など、幅広いシーンでの利用に適した空間が提供されていました。
提供されていた料理は会席料理が中心で、旬の食材を厳選し、目にも鮮やかな本格会席を楽しむことができました。会席コースにはいくつかの種類があり、例えば佐賀県産伊万里牛のせいろ蒸し会席や特選黒豚の蒸篭蒸し会席などが提供されていました。これらのコースは、蒸篭蒸しにすることで素材本来の味や柔らかさを引き出しているのが特徴でした。また、昼限定の会席コースも提供されており、価格帯はコースによって異なりましたが、ランチは4,500円程度から、ディナーは7,000円程度が目安となることが多かったです。お食い初め膳やお子様膳など、お子様向けメニューも用意されており、家族での利用にも配慮されていました。ドリンクメニューには日本酒、焼酎、ワインなどが揃えられていました。
特別なサービスとして、お顔合わせでの利用時には桜湯を用意したり、慶事での記念撮影に対応したりといったサービスがありました。また、かつて敬老の日にはランチ会席コース利用者向けに和スイーツのデザートプレート提供イベントなども実施していたようです。
ただし、複数の情報源によると、辻が花 上野店は2023年8月28日をもって閉店しています。掲載されている情報は閉店前のものとなります。