料理旅館　玉乃家

広島県世羅郡世羅町本郷に位置する「料理旅館 玉乃家」は、江戸時代より石見銀山街道の宿場町として栄えた世羅町で創業した歴史ある料理旅館です。昭和2年創業の老舗として、地元で長く親しまれています。四季折々の世羅産の食材や旬の味覚を活かした懐石料理を提供しており、春には山菜、夏には地鮎やハモ、秋には松茸、冬にはふぐ、すっぽん、すきやきなど、その時期ならではの旬の食材を厳選して使用しています。これらの料理は、京都の料亭で研鑽を積んだ四代目大将が、素材の持ち味を最大限に引き出すよう一品一品真心を込めて調理しています。特に、世羅産のトマトを使った「トマト懐石」や、国産松茸を贅沢に使用した松茸料理は好評を得ており、リピーターも多いとされています。また、お昼にはリーズナブルな価格で楽しめるランチメニューも提供しており、天ぷら御膳や玉乃家御膳、松花堂弁当などがあります。天ぷら御膳はサクサクの衣の天ぷらが特徴で、海老が二匹付いてくることもあり、小鉢や茶碗蒸し、赤だしなどが付きます。玉乃家御膳には天ぷらにお刺身が加わり、松花堂弁当は日替わりで内容が変わるとのことです。客席は座敷を中心に50名まで利用可能で、宿泊も受け付けています。宿泊プランには素泊まり、一泊朝食付、一泊二食付があり、長期滞在についても相談に応じています。建物は一部に天皇陛下が皇太孫時代に宿泊された部屋を改装後も再現した「宮様の間」があり、特別な利用も可能なようです。旅館で提供される人気の「トマト懐石」の水菓子から生まれた「世羅懐石ワインコンポート」は、トマト、梨、葡萄の3種類があり、「世羅の宝石箱」としてお土産としても親しまれています。料理旅館という形態で、宿泊はもちろんのこと、宴会や食事、仕出しにも対応しています。地域の旬を大切にした京風懐石料理と、歴史を感じさせる空間でゆったりとした時間を過ごせる施設です。各種クレジットカードや一部電子マネーでの支払いにも対応しているようです。最寄りの駅からの距離についての詳細な情報は見当たりませんでしたが、世羅町本郷に位置しており、駐車場は15台分完備されています。不定期で休業日があるため、利用の際は事前の確認が推奨されます。