京都府京都市東山区祇園町南側にある「津田楼」は、京阪本線祇園四条駅から徒歩約4分から5分の場所に位置する。大正時代に花見小路に移転したお茶屋の意匠を受け継ぐ建物で、現在は会席料理などを提供するレストラン・バーとして営業している。趣ある京町家の一軒であり、文化遺産レベルの日本建築が連なる花見小路に佇んでいる。
幕末よりお茶屋として営まれてきた津田楼は、大正初期に現在の場所に移転した。 建物には当時の欄間などの意匠や、芸妓・舞妓が舞を披露した踊り場などが残されており、祇園ならではの情緒を感じることができる。 オーナーが蒐集した器や骨董、オールドバカラなどが料理とともに提供され、美術館を手がけるオーナーならではのこだわりが空間を彩っている。 花街でもてなす料理、空間、サービスを大切にしており、気取り過ぎず、ほっと落ち着けるサービスが提供されている。
提供されるのは、四季折々の素材を厳選し、確かな経験に裏打ちされた技術で丁寧に仕上げられる会席料理。 ランチは「お昼のおきまり」、ディナーは「晩のおまかせ」といったコースがあり、予約時の要望にも可能な限り応じている。 過去には、お昼のおきまりが6,600円、季節のおまかせ19,800円のコースが提供されていたこともある。 また、津田楼名物として「フォアグラうどん」が挙げられている。
座席は、花見小路の華やぎを感じられる通り側の部屋や坪庭を臨む部屋といった座敷個室、そして1階には欅の一枚板を使ったカウンター席が用意されている。 個室は2階にあり、接待などにも利用できる。 全30席で、カウンターは11席、個室は3部屋あり、3名から19名まで利用可能という情報も見られる。 別の情報では、席数14席で個室1室との記載もある。
特別なサービスとしては、花街ならではの芸舞妓の手配を受け付けている。 また、ディナーやバータイムには、三味線や尺八などの生演奏が不定期で行われることがあり、予約時に確認が推奨されている。 津田楼の入口右手には「まほら」というギャラリーが併設されており、オーナー所蔵のコレクションが展示販売されている。
営業時間は、ランチが12:00から14:00まで、ディナーが17:30から19:30まで、バーが18:00から23:00まで(日・祝日は18:00から22:30まで)。 営業時間の変更や、17:00以降は要予約の場合もある。 定休日は水曜日と第3火曜日。 ランチ、ディナーともに予約のみで営業している期間もあった。 前日や当日の予約は電話での問い合わせが必要。 バーや団体予約も個別にお問い合わせが必要となっている。